2008-09-27

マウンテンバイク式生活、終了





 2ヶ月にわたった、自転車クエスト2/マウンテンバイク式生活も、実はとっくに終わっている。いまは、行き交う人々に「ウィスラーのあれが楽しかった、これがびっくりした」みたいなことを口頭で伝えまくっている。こんど行き交う機会があったら、あなたにもぜひ。



 しかし、2ヶ月間のウィスラー生活は、ちと長かった。乗る以外に何もしてない自分が、だんだん切なくなってくるのだ。働き盛りの中年である我々が、乗れるときに乗る、を遂行するのであれば、適正期間は、最長で3週間。これだけいれば、一生分とまではいかないまでも、今後7〜8年分は楽しめるし、乗り方もうまくなったと感じるのではと思う。

 それに、社会から離れていられるのも、たぶんそれぐらいが限度だ。パンダソニック、いくら定職がないとはいえ2ヶ月間、正確にはその前のアメリカ+フィンランドを含めるとすっかり3ヶ月間、社会から離れていると、なかなか復帰は難しい。

 文章を書いて送って食ってると思われがちなパンダソニックだが、そんなの賞とか取ってる文筆先生か、ほんとに文が面白い人でない限り無理無理。ボクのようなポンコツライターが書くためには、書くための紙つまりは場所をゲッツ!しないといけないのだ。地道な営業こそ大切。行きたいところへマウンテンバイクと一緒に行って(乗って行く、ではないのがポイント)、行く先々で珍しがられて事件を引き起こしてはそれを書くというデタラメな物書きパンダソニックには、書く場所を確保するのが、なかなか大変なんである。

 が、そんなことになっても、ウィスラーに行ってよかったと思っている。なにがよかったって、メーカーが打ち出しているマウンテンバイクのラインアップが、いったい何のために作られているのか、を、身体で感じられたことだ。



 ウィスラーには、マウンテンバイクで走りたいトレールが、たくさんある。舗装路から、50個連続ジャンプのダウンヒルコース、さらにスケートパークまである。マウンテンバイクに乗る上で考えられるコース状況が、全部あると言っても過言ではない。

 たとえばキャノンデールの09モデルラインアップを見てみよう。これだけマウンテンバイクが売れないとされてるこのご時世なのに、5種類もの車種(さらにそれぞれの車種別に、3〜4タイプの価格帯)がそろっている。下に並べてみよう。名称の後ろにあるのは、そのモデルが得意とする乗り場所だ。

ダウンヒルマシン(ダウンヒルパーク)
オールマウンテン(パーク&過激なトレール)
トレール用フルサス(中級者用トレール)
ハードテイル(長距離系山越えライド)
スロープスタイル用(スケートパーク)

 これだけあれば、ウィスラー内はどこでも快適に乗れる。確かに一台で全部行けないことはないのだが、状況にあわせて快適に安全に乗るためには、これだけの車種があってもおかしくないのだ。今は絞りたいはずのマウンテンバイクのラインアップなのに、ウィスラーを走ると、やっぱあってて欲しいよな、って身体で思えるのである。メーカーの思うつぼとも言える。



 もう一つある。



 マウンテンバイクは、うまくなるスポーツだ。乗るたびに、昨日よりも上手になる。上れなかったトレールを足を付かずに上れるようになり、下れなかったセクションが下れるようになる。飛べなかったジャンプを飛べるようになり、できなかった技が決められるようになる。

 我々マウンテンバイカーの乗る技術は、乗るたびに確実に向上する。いくら上手になっても、さらにその上がいるのが恐ろしく、嬉しい。どんなトッププロでも、乗るたびにうまくなっているという。ブランクが空いて、勘が鈍ることはあっても、下手になることは絶対にない。

 一度乗って下ってしまった崖は(ウィスラーのトレールで言えば『ライド・ドント・スライド』)、もう二度と、乗らずに降りるわけには行かない。そのためには、魔が差してブッコロンで、ボクみたいに治らないとされている膝の前十字靭帯を損傷することのないように、フトコロの深いサスフォークが必要となるわけだ。

 走り方がうまくなって自分が進化すると、今度は機材が自分について来れなくなる。一時は、機材として行き着くところにまで行き着いたと思われたマウンテンバイクの機材。しかしそれでもいまだに着実に進化を続けているのは、10年前、いや5年前にすら考えられなかったトレールや路面、走り方、遊び方を、乗るたびにうまくなる我々マウンテンバイカーが、編み出してしまっているからだ。

 マウンテンバイクは壊れるのではない。我々が壊しているのだ。マウンテンバイク機材は進化しているのではない。我々の進化に、ただ一生懸命に、ついてこようとしているだけなのだ。こんなに技術革新が進んだ世の中で、いまだに機材が、遊び手の進化についてきてないスポーツは、ボクは他に出会ったことがない。

 マウンテンバイクが自転車ではない本当の理由とは、実はこういうことだった。

 ただ、誤解ないように付け加えるが、うまくなることが、重要なのではない。うまくなって、できなかったことができるようになって楽しくなる。この、楽しい、というのが大切なのだ。

 うまいとかへたとか速いとか遅いとか重いとか軽いとか高いとか安いとかイイとか悪いとか難しいとかカンタンとかは、ただそこに転がっている事実である。その事実を、どう我々が受け止め、『楽しい』という判断基準に置き換えられるか、が重要なのである。『これ』に乗って、『ここ』を走って、『これ』とか『ここ』は、どれだけ自分を『楽しく』してくれているのか。それこそが、絶対的な価値観の基準となるべきものなのではないだろうか。(*注1)

 ウィスラーでの2ヶ月、まわりが若い人たちだらけで切なくなって、仕事もなくなって、それでも、これがわかったのが、このマウンテンバイク式生活で得た、一番の成果だ。15年以上マウンテンバイクのことを見つめてきたのに、やっと、ようやく、わかった。ウィスラーに行って、本当に良かったと思っている。

 そして、怪我をしないことだけを誓って、2ヶ月を過ごした。おかげで、滞在中最終日までは1度しか大きく転ばなかったのだが、なぜだろう、最終日にはとにかくコケまくった。10回ぐらいコケた。

 一番ひどかったのは、リフト乗り場から丸見えの、デュアルコースでのコケだ。リフト待ちする人たちの暇つぶし見学ポイントでもあるこの巨大なジャンプ、そのまま飛べば飛べるのに、練習を重ねて自信がついてたはずなのに、今でも不思議だがバランスを崩してブッコケ、頭を大きく打った。ありがたいことに怪我はなかったが、カブキあげたフルフェイスのペイントが損傷した。



 一度コケたヘルメットは、二度と使わないでくれとメーカーは声を荒げるものだ。このヘルメットは、もう使えないのだろうか。足掛け10年という期間をかけて、こいつをカブキあげてくれた、倉科昌高さんこと『ビッグブラザー・オルマイティ!』(*注2)には大変申し訳ないが、ウィスラーでも行き交う人が必ず褒めてくれ、大変目立ったこいつの寿命は、マウンテンバイク式生活、最後の最後のラストランで尽きてしまったかもしれない。

 ウィスラーでの、パンダソニックの顔代わりとなったヘルメットの使用期限と共に、この『自転車クエスト2/マウンテンバイク式生活』も終わる。ご愛読、お疲れさまでした。次回からは、のんきな日本語練習帖『テキストドリル』へと戻る。



(*注1)参考文献は、大竹雅一氏によるこの文章。これを読んで、帰国後ずっと悩んでいたモヤモヤを、やっと言葉にすることができた。
(*注2)“ティ!”の部分は裏声で発音する。ネタ元は、ア・スパイク・リー・ジョイント、映画『スクールデイズ』(1988)。

2008-09-21

ウィスラーのベストトレール


 世界的な観光地であるウィスラーでは、観光客に存分に楽しんでもらうため、いろんな情報を盛り込んだフリーペーパーが配られている。なかでも便利なのが、そこら中で配られるこの冊子。




『ウィスラーのトップ10トレール』なる記事もある。しかし個人的なベストは、ここにない『See Colours & Puke』だった。ナチュラルな路面のうねりが連続した下り道。ビヨーン、ビヨーンと飛びまくりで、『もうマウンテンバイクのトレールが、全部こうだったらいいのに』と思うぐらい良かった。かなりな山中にあるので、アプローチは大変だけど。

 しかし一番楽しんだのは、実は宿泊地からバイクパーク(ウィスラービレッジ)をつなぐ『バレートレール』であった。


 散歩、犬の散歩、通勤で使われるなど、ウィスラー内移動を簡単にするためのお気楽トレール。しかしこのトレールには、マウンテンバイカーの目を持ってしか見えない、数々のお宝セクションが隠されていたのでした。毎日このお宝を使い、ウォームアップ&クールダウンをしたものだ。


苦手なラダー、一本橋の練習中。



左ねじりの練習。


リアホイールを根っこに当てて飛ぶ、リップをギリギリまで使う練習。


実は3連。


エアターン。

2008-09-18

How to build Global Community/グローバル・コミュニティの作り方

マウンテンバイクのワールドカップを追いかけ、その模様を、国内外の雑誌、ならびに自前のウェブに寄稿していた時期があった。当時は自転車なんて好き者しか興味のない時期、しかもマウンテンバイクなんて自転車ですらないスポーツなので、心意気とネットワーク・ソケットはなんとか維持していたものの、金は全然なかった。そのため、さまざまな世界都市のユースホステルにお世話になった。ホステル暮らしは若き取材者のよき味方であった。



さてそれから10年以上たち、海外に出たパンダソニックが使う宿といえば、やっぱりホステルである。
ウィスラーでも最後の数日間は、近くのホステル、6人部屋のドミトリー(寮)ルームに泊まった。2004年のウィスラー取材時には、バイクパーク直結、一泊数百カナダドルのスウィートルーム(1部屋なのに中には3部屋あった)に1人で泊まっていたことを思えば、よくぞここまで来たもんだと思う。人は年を重ねるごとに、どんどん生活がシンプルになるようだ。好むか否かに関わらず。

イチローさんに告白したシアトルでも、ホステルに泊まった。かなり調子のいいホステルで、なかなか予約が取れないらしいが、運良く泊まることができ、そこで面白い張り紙を見つけた。曰く、グローバル・コミュニティ、すなわち世界共同社会の作り方だそうだ。



『ビジネス訓』みたいのは得意ではないので、いつでもホステル暮らしのパンダソニックだが、こういうのは大好きである。英語圏(というよりアメリカ人)向けに書かれているため、我々日本人には微妙に戸惑う部分もあるかもだが、テキストドリルの一環として訳してみることにした。長いがお暇なときに一読あれ。

●How to build Global Community
グローバルなコミュニティ(社会)の作り方

Think no one as "them"
誰一人も『彼ら』ではないと考え

Don't confuse your comfort with your safety
快適さを安全さとを、同じものだと思わず

Talk to strangers
知らない人に話しかけ

Imagine other cultures through their poetry and novels
詩や小説を通して他の文化を想像し

Listen to music you don't understand
理解できない音楽を聴き

Dance to it
そして踊り

Act locally
手が届く範囲での活動をし

Notice the workings of power and privilege in your culture
自分が持つ文化の、強みと恩恵の及ぼす影響を知り

Question consumption
消費を疑い

Know how your lettuce and coffee are grown: wake up and smell the exploitation.
レタスとコーヒーの育ち方を知り;目を覚まし、商業の香りを嗅ぎ

Look for fair trade and union labels
フェア・トレード(第三世界との公平な取引による商業)とユニオン・レーベルに気を配り

Help build economies from the bottom up
自立した経済が育つよう手助けをし

Acquire few needs
必要なものを減らすのに慣れ

Learn a second (or third) language
第二の(あるいは第三の)言語を学び

Visit people, places, and culture - not tourist attractions
人、場所、文化に触れ ー 観光名所ではなく

Learn people's history
他者の歴史を学び

Re-define progress
今そこにあるものを定義しなおし

Know physical and political geography
国々の地理的な位置、そして政治的な位置を知り

Play games from other cultures
他文化の遊びをし

Watch films with subtitles
字幕付きの映画を見て

Know your heritage
自分が受け継いできたものを自覚し

Honor everyone's holiday
世界すべての休日に敬意を払い

Look at the moon and imagine someone else, somewhere else, looking at it too
月を見て、どこかで同じ月を見ている誰かを想い

Read the UN's Universal Declaration of Human Rights
国連の『世界人権宣言』を読み
 (アムネスティインターナショナル日本内/谷川俊太郎氏による要約

Understand the global economy in terms of people, land, and water
世界経済を、人、土地、水という視点で理解し

Know where your bank banks
あなたの銀行が、お金をどこに託しているのかを知り

Never believe you have a right to anyone else's resources
自分が他人のものに触れる権利があると決して勘違いせず

Refuse to wear corporate logos: defy corporate domination
企業ロゴを身にまとわず;企業による支配に盲従せず

Question military/corporate connections
軍/企業のコネクションに疑問を持ち

Don't confuse money with wealth, or time with money
お金という意味を、富、あるいはお金を持っている時期、と混同せず

Have a pen/email pal
ペン・パル/メール・パルを持ち

Honor indigenous culture
古来の文化に敬意を払い

Judge governance by how well it meets all people's needs
どれだけ人々に必要とされたか、を支配統治の判断材料とし

Be skeptical about what you read
読んだものを疑い

Eat adventurously
いつも冒険心と共に食べ

Enjoy vegetables, beans and grains in your diet
野菜、豆、穀物を愛で

Choose curiousity over certainty
堅実さよりも好奇心に従い

Know where your water comes from and where your wastes go
飲み水がどこから来て、汚水がどこに流れるのかを知り

Pledge allegiance to the earth; question nationalism
国家ではなく地球に忠義を誓い;国家主義を疑い
(アメリカ国旗に忠義を誓うこういったフレーズがある)

Think South, Central and North - there are many Americans
アメリカには南も中央も北もあることを意識し

Assume that many others shares your dreams
自分の持つ夢は、他の多くの人が持つ夢でもあると考え

Know that no one is silent though many are not heard,
黙っている人はいないが、聞こえていない人が多いことを理解し、

Work to change this
それを変えるため、活動する。

だそうだ。うまく訳せたかな? 愛読する谷川俊太郎さんの文と比べると、たいそうに貧相だね。

2008-09-16

ウィスラー仲間たちの記録


 さて、2ヶ月という期間を終え『自転車クエスト2/マウンテンバイク的生活』も、大団円を迎えようとしております。最後のまとめをしっかり書こうと思いつつ、いろんな想いが飛び交いながら、そして日本の状況などにも肌で触れ、頭の中にある理想と今そこにある現実とのズレをバランス取ろうとしている感じです。


 そのまとめ文を書く前に、今回の自転車クエスト2のなかで、パンダソニックが出会った、あるいはニアミスした、同じ気持ちを持った仲間たちが書き残した情報へのジョイントを、記したいと思います。



 マウンテンバイクという、同じものを好きになってしまった人々が、その世界最大の聖地とも言えるウィスラーに集まり、何を感じたのか。何を得たのか。それを、文章、画像、映像というフラグメンツ(断片)を、あなたという受け取り手がつなぎ合わせ、心の中で再生してもらえればと。


 なかでも、ニアミスしたオオイシさんの<ダウンヒル・ア・ゴーゴー>内『最新版・ウィスラーTRIP便利帖』には、ボクが書ききれなかった、ウィスラーへの具体的な(そして、お金持ちのやり方でもなく、取材経費でもなく、実に現実的な)アプローチ方法がしっかりと書かれています。まずはこちらを参考に、ウィスラーへのバーチャル旅のプランを立ててみるのも面白いかもしれません。


 しかし、限られた期間の中で存分に楽しむのであれば、これはもう明らかに『ロデオ・サーカス』、『ジョイ・ライディング』といった、プロフェッショナルにコーディネイトをお願いするのが、一番安く上がる方法です。ウィスラーで何が大切って、一番は、楽しく、そして安全なトレールを知ることです。つまり真実の情報。


 こういった情報を、無料であると勘違いされている場合が多いです。しかし


 正しい情報を持っている人は、それを得るために、努力を重ねています。



 それを、分けてもらえるのです。情報、思想、そういった、目に見えないものを大切にしないのは、ヘルメットを被らずに、先の見えない巨大なリップをいきなり踏み切るようなもの(バイクパークで言えば『Crabapple Hits』だね。しかしこれはいきなり飛んでも安全だが)。どうぞご自由に。大病を患ったこともあるボクは、もう少し確実な人生を送り、悔いを残すことなく幽霊になることなく、死にたいのです。



ウィスラーで出会った、仲間たちの記録。

 RODEO CIRCUS|ロデオサーカス:2008年08月

 DAIKI★FREERIDE: JOYRIDING

 DOWNHILLAGOGO: from WHISTLER

 Canada MTB LIFE

 ウィスラーのすすめ|WORK FOR PLAY

 井本はじめのブログ:August 2008

 (仮題) いくとこまでいく?

 これは妻子持ちサラリーマンが、MTBフリーライドに憧れ、INTENSEのDHバイクでウィスラーを制覇するまでを綴った記録である。

 カナダに下ります


 みんな、また、いつか、いっしょに、乗ろう。必ず。

     
 *37才の誕生日に。中村パンダソニック

2008-09-12

雑誌の付録

 雑誌ネタでもう1つ。

 昨今雑誌と言えば、いろんな付録がついてくるのも当たり前。DVDなんかもう、前世紀のおまけ。今どきの女性誌に至っては、バッグやTシャツ、サンダルなんか普通に付いていたりする。

 我々マウンテンバイク莫迦にうれしい付録はこんなの。


 マルチ工具。イギリスのマウンテンバイク雑誌『Mountainbike UK』。


 グリップ。どっかのオートバイ雑誌。

 そういえば、Dirtにも、インナーワイヤーの付録が付いてたこともありました。つぎはどんなものが付いてくるんでしょう。個人的には、プラフラペ(プラスティック・フラットペダルの略)が付いて来るとうれいい。Odysseyのi-pedalあたりがいいな。かわいいし、薄いし、フラットペダルっていくつあっても重宝するからよくない?

 しかし、メガネかくしてアゴ隠さず、とはこのことである。

2008-09-10

自転車専門誌を読んだ!

自転車専門誌を読んだ!

 マウンテンバイカーの基本中の基本とも言える『マウンテンバイク・アクション』通称MBA! もう今どきの人は読まないんだろうな。我々のような、オールドスクールのマウンテンバイカーは、日本でのマウンテンバイク情報があまりに少なかったため、こいつを穴があくほど見つめたものである。


 いやあ、面白かった。本気な情報誌も読んでみるものなのだなと。2008年10月号。内容を抜粋。


これからのマウンテンバイカーの基本装備となるだろう、ハマーシュミットの取り付け方法、分解&解説、そしてFAQ的な質疑応答。フロント変速機がなくなるってのは、ホントすごいことなのですよ。まさにエポックメイキング。電動変速みたいなギミックとは次元が違うのよ。出来はともかく(おタクな奴らは黙ってろ)、具現化してくれたという事実に感謝感謝に加えて感謝である。おっと、つい熱くなった。


THEのヘルメット、グラフィックがかっこいい。アニメ的、イラスト的。脱スピードグラフィック的。新世代的。


変態フレームでおなじみ、《デルタ7》の<アランティクス>の、なんとインプレ記事! 念のため申し上げると、『アイソトラス』なる工法で、ケブラー+カーボン繊維(?)を編み編みにした、編み編みフレーム! フレーム単体価格7000ドル! 意外に硬めで操作しやすい乗り心地、とのこと。写真の完成車重量は22.5ポンド(10.2kg)と、こんな見た目で意外に普通。http://delta7sports.com/


スコットが、ついにトレール用リアサスをアメリカで販売! だって。もちろん例の特許に引っかかるため、ついに別方式を考えだした末の販売。はやく来い来い特許の切れる(噂によると)2012年。まあアメリカで売らなければいいという話でもあるが。


すっかり忘れてたよ《スリングショット》! こいつは、こんな見た目ですが、きちんと定評のある、きちんとしたマウンテンバイクです。いまでもちょっと欲しい。こいつは今どき29erですが、ロードモデルもあるそうな。ロードブームが終わってしまう前の、今こそ乗り時かも。


《チャンバ》(元《チャンバワンバ》)のクロスカントリー用モデルかあ。なんかしみじみするなあ。乗り味もいいんだろうなあ。チャンバこと元《チャンバワンバ》はずっと、グラビティ系ブランドとして世間を席巻してたのです。なんで名前変わったんだろ。


やったぜ《トピーク》! いつも面白いこと考えるねここは。なんとラチェット付きの携帯工具。もう気がつくと、身の回りのほとんどがトピークグッズだらけになってきてるほど、ここんちはかしこいグッズを作るよね。

 今はネットを見れば、最新で的確なマウンテンバイク情報はすぐに手に入るけど、たまにはみんな、自転車専門誌も読みなよ。

ウィスラーに持ってきたくないもの/つまようじ,酒

●気の知れた男の友人チーム ーー全4人ぐらいで。

 つまようじではない。わざと間違えた。なにか失言をするとすぐにぶっ叩かれるこのご時世だが、いいか、災いを恐れずしっかり書くぞ、妻(旦那)・幼児は日本に置いてこい。

 気の知れた、男4人ぐらいで、ウィスラービレッジの1ベッドルームとかを借りて、適当に雑魚寝をし、みんな独身気分でデタラメな自炊をし、食を分かち合い、酒はなるだけ飲まず、早寝早起きで体調を整えつつ、10日ぐらいかけて遊び尽くすのが、一番調子いい。

 さすればパークに近い場所に泊まれ、この宿泊費がべらぼうに高い、世界有数のリゾート地ウィスラーでも、宿泊費1人300ドルぐらいで済むではないか。外食もびっくりするぐらい高い。そのため、できる限りクリエイティブな自炊生活をして、自分の中のコックさんを呼び起こそう。のちの人生にもきっと役に立つ。

 で、酒だ。独学と経験で酒とカラダの作用の関係を勉強してきたことを少し書かせてもらう。

 酒を視線が斜めるまで呑むと、その後3日ほどカラダの調子が悪くなる。免疫力も落ちる。風邪を引きやすくなったり、次の日に、自転車に『乗れ』てない状況になりがちになる。

 また、酒を飲んで寝ると、睡眠が劇的に浅くなり、わりと早朝に目が覚めるのは皆さんも経験しているはずだ。だが、それ以上に問題なのは、いわゆる『心の二日酔い』問題である。

「ああ酔ったとはいえ、なんであんなことしちゃったんだろう。。。」といった、巨大な後悔が大きな要素を占める、酔い覚めの朝の『悪心』。これは酒の副作用、すなわち二日酔いの一部であると、呑んだくれで健康マニアの友人の医師に教わった。二日酔いは、ただカラダ的に気持ち悪くさせるだけでなく、人をむやみに後悔させ、心を蝕む。パンダソニックは、酒は嫌いだが、酔うのは大好きなので闇雲に飲むが、その次の日の朝は、本気でXXしたくなるぐらい、世界の全てを悔やみ、鬱になる。この鬱は、その日どころか、数日間続くこともある。

 心が鬱になると、免疫力が下がるというのは、昨今やっと世間にも認知されるようになってきた。こんなことになるのは目に見えてるのに、大酒飲んでパーティアウトするのは、せっかくウィスラーまで来てるのに、もったいない。浴びるまで呑みたいなら、日本でヤればいい。短いステイの大切な1日を、二日酔いでカラダと心の調子と免疫力を落とし、怪我しやすい状況を作り出す意味は全くない。

 乗るなら呑むな。呑むなら来るな。これが基本であると胆に銘じておきたい。おきたいな。おけないかな。おけるといいな。おけたら苦労しないのだが。

2008-09-09

ウィスラーで持ってたくないもの/バッグ

●空身で走りたいときは ーー1日5ドルのコインロッカー。

 これまでいろいろとゴタクったが、バイクパークはやっぱり何も持たずに走るのがベストである。今日は真剣にA-ラインと心行くまで向き合うのだ、という練習日には、すべての装備をコインロッカーにぶち込んでしまうとすばらしい。コインロッカーは、ゴンドラの左、公式レンタルバイクセンターの中にある。


 1日5ドルで、クレジットカードが使え、しかもその日は何度でも入れポン出しポンできる。

 ロッカー自体の間口は狭いが、奥に深いため、30リットル級のバックパックなら、二つぐらいは入れられそうだ。また、パンダソニックあたりだと必ずなくしてしまう鍵システムではなく、任意に設定できる暗証番号方式。この暗証番号とロッカー番号とを仲間内で共有すれば、ロッカーの鍵を渡さずとも、いろんなものを入れポン出しポンできるので便利である。数字だけのやり取りで開けられるため、取引きに使うと具合がいいかもだ。なんのだ。

2008-09-07

号外;好きですイチローさん

 実はウィスラーには、一週間ほど前に別れを告げています。その別れの模様はまた後ほど。

 どこにいたかというと、アメリカ/ワシントン州シアトルにある野球場セーフコ・フィールド。なにしてたかというと、イチローさんに告白してました。





 あなたの、膝が好きです。他の選手はがっつりガニマタ開きなのに、イチローさん、あなただけは、基本が内股、とくにバッティングのときの膝の閉じたシルエットは、震えが来るぐらいカッコいいです。スタイルを持つマウンテンバイクのライダーが、カッコいいジャンプをしたときのフォルム、シルエットと同じです。スタイル系ライダーの代表、デイブ・カリナンのライディングのようです。



 ああ、あなたが素振りをする時の、軸を使った美しいスイングが好きです。足下をしっかりと地球に突き刺し、骨盤と背骨の動きが生んだ力を、バットの先にふわりと伝えて(運んで)いくあの柔らかさと繊細さを愛しています。他の選手の『ぶうん!』みたいなガサツなスイングは見たくもありません。

 まだ誰も明言していないのでここで言ってしまいますが、イチローさん、あなたカラダの使い方は、ダートジャンプで美しく高くエアをコントロールするのと同じ技術です。ただ力がカラダから外界に出るのがバットかリアホイールかの違いがあるだけです。ボクら、野球をしないライダーたちは、それをわかっているのに、野球をする人たちは、それをわかっていない感じがするのです。

 あと、守備についているときも(今回は一度もあなたにボールは飛んできませんでしたが)、いつでもストレッチをしているのがステキでした。やっぱり股関節、骨盤と大腿骨をつなぐピロボール間接をいつもほぐしていますね。ボクもいつでもカラダをほぐしがちですが、社会では変人扱いされます。みんな、カラダの使い方に気がついていないんですイチローさん。


 でも、あなたが引退して、あなたがたどり着いているんだろうカラダの使い方の真実を明らかにしてくれたら、社会でも、いろんな認識が変わってくれるんじゃないかと信じています。


 ということを、グラウンドにいるイチローさんに、フィールドの3階席(チケットは前日に購入。一人24ドル)から伝えました。「イチニーサン! イチローサン! 好きです!」聞こえたかしら。



 しかし相手チーム、NYヤンキーズのピッチャー、イチローさんがイチ塁にいるときに牽制し過ぎ。オレの男を放っといてくれLeave my man alone! 今回ボクが相手チームに飛ばした唯一のヤジでした。NYヤンキーズ55番の選手には特に興味なかったです。