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確信犯

先日、東京・原宿交差点で見かけた、ハラジュク・ニイサン。 ねこから犬から、みんなメガネをかけていたので、 ハメルーンの笛吹きに率いられた、という絵ではなく、 ニイサンあきらかに確信犯である。 しかしかわいい。

新しい駅

 愛しの東京ベース、ツォーの近くに新しく駅ができた。ツォーの名前の由来である町名が、そのまま駅名になっている。これからツォーの住所を言うたび「え? XXXXX?」などと聞き返されることもなくなるだろう。そんなこともないか。  もともと東京ダークスポット、昭和中期がそのまま残されたような町並みのツォー周辺。以前から週末になると、カメラをぶら下げた婦女子かガイドブックを持ったご年配の方々がよく訪れ、その町並みを慈しんでいた。メインストリートの商店街もいつもヒマそうで、東京都心とは思えないほど、ぼんやりとした空気の漂う一角だった。  それが駅のオープンした初日、大変な騒ぎとなった。いわゆる隠れ名店というのがすべて陽の下に明かされた。午後1時すぎには、愛するパン屋には商品が一つもない。いつも無愛想な弁当屋のおばさんも、おにぎりを握っても握っても売れてしまうため、愛想が良くて面白かった。いつもはくすんでいる商店街の店頭が、ちょっときれいになっていた。  もちろん、カメラぶら下げボーイズ(オールド)&ガールズも半端じゃなく歩いてる。なにせ時代から取り残された場所なので、ちょっとファインダーを覗けば、絵になるアイテム&アーキテクトが多いのだ。みんなバチバチとシャッターを押しまくっている。あ、そこ名所じゃないです、普通の人の普通のうちです。  この辺りが猫の街だというのもついにバレるかもしれない。この周辺は猫が大きなソサエティを形成しているのだろう、ツォーにも、飼ってないのに猫がいる。窓を開けて油断してると、俺のコンピュータの前で昼寝してたりもする。周囲住人の懸命の抵抗により、その数は減ってきたようだが(さてどこに行ったんだろう)、我らが寝床フートンでは、また小さく新たな猫住人を数匹見かける。連れているのは、こないだまで子猫だったやつだ。  理由は秘密だが、この辺には若い女子も多い。彼女たちも、ちょっと目を離すと小さいのを連れて歩くようになるのだろうか。おっさんには、そんな町が毎日まぶしい。

フルサス700C

 とかくフレームの素材がどうしたこうしたと語られる昨今ではあるが、まあアレだね。結局は自転車の走りなんて、ホイール径とタイヤのエアボリュームがおおかたなわけだから、ママチャリ、あるいは26インチ×2インチ程度の小さいホイールしか乗ったことない人が、舗装路バイクに使われる700Cサイズを履けば、羽が生えたかのように感じるのは当たり前。なので、フルサスバイクに700cホイールを履かせれば、これはもう街中じゃ無敵ですよ無敵。  ジャマするものは段差だろうがゴミだろうが飛び越えるし、タイヤは30Cぐらいと太めだから、路肩のアミアミ側溝も怖くない。フロントサス固めてリアサス柔らかく、後ろが軽くボトムアウトするぐらいにして乗れば、これはもうリア加重のカーヴィングマシン。パウダー・スノーボーディングあるいはサーフィンで後ろを踏みこんでRを作ってグイーンて曲がって伸びるあの感覚を自転車でもどうぞ、てなるわけで、そのくせ、座って漕げば羽が生えるし、危険な時にはディスクブレーキでズバッとジャックナイフして止まる。スキッドして180度なんて止まり方でもオシャレである。  そんな無敵っぷりを友だちに自慢しながら走ってた矢先にパンクした。しかも銀座のど真ん中、二度も。  マニュアルして縁石にリアタイヤを当ててその反動で飛んでイエーイ、みたいなことばかりしてた結果が、まったく見事なスネークバイト。自分が700Cタイヤを履いてたことを、パンクしてから思い出す。持ってた予備チューブに交換してヒコヒコ空気を入れ、さあ乗るぞとホイールをフレームに戻したとたんズバン! バーストした。  チューブがタイヤにかみ込んだまま空気を入れちまったようだ。まさに初歩中初歩のミス。生涯2度目のバーストだ。初めてのバーストのときもそうだった。友だちのパンクを直してあげて、ほらスゲエだろとエバった瞬間に爆発した。都心繁華街近くの住宅地だったため、ご近所中に窓からのぞかれた。ビデオ持ってでてきたヤツもいた。  予備チューブはあっても、パンク修理キットはない。ライディングをなめてかかると、こうなるのだ。備えよ常に。現場が銀座東急ハンズの近くであったことにちょびっと感謝しながら、銀座マロニエゲートのオープンと同時にハンズに突撃。その日最初のお客さんとなって、パナレーサーのイージーパッチ・キットを買う。これは張るだけのパッチだか...

自転車ナンパ

 普通のナンパはうまく運んだ試しはないが、自転車ナンパとなるとその打率は100割にも跳ね上がる。しぇんぱーしぇんとだ。ウォーと気分のアガる自転車を見るとつい声を掛けてしまうのは取材仕事を繰り返してきた習性なのか、ここで会ったが運のツキ、ツイてるのはオレの方なのだが、お願いだからあなたの自転車見せてくださいと熱烈アタック。週刊誌企画の『あなたのおっぱい見せてください』的な。あれはほんとにヤラセじゃなかったのか。  昨日のナンパはすごかった。 《ファットチャンス》だ。'90年代最高のマウンテンバイクフレームと(オレに勝手に)言われ、その存在を知る人はのどから手が出るほど欲しかったフレームだ。びよーん。1977年、クリス・チャンス氏の手によって作られ、ふと目を離したスキになくなってしまっていた。これを取り扱っていたA&Fのカタログで、かのクリントンさん(葉巻の方)も誇らしげに乗っていたのを見た。  さて桜さく並木の下でナンパしたこの《ファットチャンス》は、まさにイメージそのままのカラーリング。<ヨー エディ>のチームモデルだと思うんだけど、10年以上経つのにその蛍光色はいまだ健在。だがこいつの一番のチャームポイント、実はBBとヘッドチューブの内側だ。一度だけ新品フレームのそのへんを見たことあるのだが、びっくりした。ピカピカのつるつるなのである。美しいのである。こういった表に出ない箇所は通常、サビだったりバリだったり適当に放置されることが多いのだが、そいつはまるで磨き上げられたかのように、滑らかな内側だった。今になって調べれば『シームド溶接』とかいうらしいが、こういうものこそが、高級フレームなんだなあと感動した覚えがある。  そんな話をすると、オーナーの方も喜んでくれて、いろんな想いのたけを伝えてくれた。「当時のパーツで組もうと思ってね」7速XTを探したんだけど見つからず、仕方なくその少し後に発売された8速XTRを見つけ、渋々ガマンしてるとか。その流れるようなデザインといぶし銀の美しさが今なお評判の初代900系XTRなのに、それでガマンなんて人には初めて会った。  グリップは、ジョニーTことトン・ジョマックがパッケージを飾っていたODIのマッシュルーム。当時感バリバリの蛍光イエローで、今どきファッションバイカーにはできれば内緒にしたい銘モデル。ピンクとかパー...

トーキョー・ダウンタウン

東京都にベースを置くようになってまだ3年ほどなので 知らなかったですが、 東京ローカルの方々には、常識だと思うのが、 東京が、世界一大きな都市であること。 どこに行っても、 「トーキョーはどれぐらい大きいんだ?」と聞かれ、 「君の住むこの街より全然でかいよ」と答えると みんなゲラゲラ笑うのです。 東洋のこんなに小さな国の首都が オレらのこの街よりでかいわけないじゃん、と。 でも自転車で走ってるから、 距離感がカラダでわかるんだよね。 東京は、でかいね。池袋から渋谷まで行くと、 やっぱりちょっと走ったなって感じしますもん。 東京の皆さま、 トーキョー・ダウンタウンってどこにありますか、 って聞かれて、答えを考えてください。 東京、上野、浅草、池袋、目黒、新宿、渋谷 山手線の主要な駅一つ一つが、海外レベルでいうと立派なダウンタウン。 東京のダウンタウンってどこにありますか、 って聞かれて、まあ山手線の内側ぐらいかな、 って思うのが東京の常識 だとしたら、まあこいつを比べてみてください。 ニューヨークのマンハッタンと東京・山手線を同比率で。 ダウンタウンからアップタウン、ハーレムから自由の女神まで ズッポリ入ったニューヨーク・ニューヨークと、 東京のちょっとした一部分を。 東京はついにメキシコシティーを抜いて世界一大きな都市。 パリ市なんか、すっぽり山手線内に入ってしまうぐらい小さい小さい。 イギリスの人はロンドンをイギリスじゃないって言うし、 フランスの人はパリを、 スペインの人はバルセロナを、そう言ってるんだけど、 日本ってなにって聞かれたら、東京って言うんじゃないかと思う。 言わない自信、ある?

緑は言語を越える

先日の日本語の分からない友人の続き。 この広告、を彼に見せました。 日本語わかる人なら一目瞭然の内容ですが、 読めない人が、どこまで分かるもんかと抜き打ち意地悪テスト。 が、今回は相手が悪かったようで、一発で見抜かれる。 「宝くじだろ?」 全くその通りなのだが、いったい何でわかったかというと、 「ほら、まず緑はお金を意味するし」 へえ、緑はお金かあ。聞いたことあるぞ、 グリーンバックっていって、US$は緑色だから 緑はお金っていう広告的な意味を持つって。 そういえば、この友人もと広告の人。 「あと、この人赤だしうれしそうだし、勝ってる感じするし」 ということで、宝くじだったそう。ご名答。 ボクは緑が好きで、毎日のようにどこか緑を 付けてるのですが、言われてみれば なるほど、緑が好きってのは、お金が好きってことなのか。 お金は口に入れられないぐらい汚いものだと 教えられてきたので、なんとなく避けてきましたが、 なんだ、お金って緑か。緑と思えば大切かも。 言語がわからなくても、そのギャップを超える、 世界共通のみんなの願い、想い、一つの心。 それが、緑。 いいね。緑いいね。緑いいね。お金いいね。 だからこれからお金好きになります。今んとこ まだまだ片思いですがそのうち、あっちもこっちを 好きになってくれるかもしれません。 相思相愛を願って。 ポスターの右上にぽつんとありました。 山と森を大切にしよう。そうだ緑も大切にしよう。