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御所トレールとバッチグー・サイクル ーーマウンテンバイク式生活 京都編(2)ーー




最近の京都、ゲストハウスなるものが充実している。
昔ながらの町家を改装して、
素泊まり、ドミトリー、自炊も洗濯もできるという
バックパッカーたちにはおなじみの宿がどんどん増えている。



海外でのゲストハウスは「なんか薄汚れてる」みたいな
印象が強いものが多いが、ここは日本、しかも京都である。


たとえば、今回泊まったゲストハウス、「まくや」は、
大変にこぎれいで、シャワーもトイレもホントに清潔。
http://kyotomakuya.web.fc2.com/

まくやの女将。しゃべってて、超気分のいい人

京都の定宿にしたいぐらいだ。一泊一人3000円前後。
今回は個室を利用できたので、さらに快適であった。


700円で、朝食を付けてくれる。
おいしいと評判のレストラン『セ・デュール』のシェフが
作ってくれるのである。そんなサービス。
http://r.tabelog.com/kyoto/A2602/A260202/26014017/



朝からこんなんだ。ゴラーシュとキッシュとサラダ他。
大変おいしいけれど、シェフ、味とおなじぐらい、よくしゃべる。





さて、京都2日目。まずは市内観光から始めてみる。




いまさらだが、京都には細い路地がいっぱいだ。
昔ながらの町家づくりが並んでいて、とにかく情緒にあふれている。
まるでシングルトラック。こんなところをつないで走っていく、
それだけで、楽しい。


ちょうど、町家のオープンハウス『楽町楽屋』の期間中だった。
中に入って、みんながどんな暮らしをしているのか、を
覗けるいい機会。ちょっとお邪魔してみた。
http://kyomachiya.net/rakumachi/





土間があるのって、自転車と暮らしていくのに最高だよね。
昔、ダンタクマさんが、土間のある家で、自転車をステキに
暮らしていたのを思い出した。
http://dantakuma.com/club3719/index.php



お腹が空いたので、お昼ご飯。
昨日の晩に、空井戸/コゼバッグチームと行ったカレー屋さん
森林食堂』が大変に具合良かったので、もう一度、食べようと。
http://shinrin-syokudo.com/


ロゴがかわいい。シンリンリン

森林食堂は、通称『堀ちゃん』と『久美子ちゃん』による
宅配カレーユニット。もともと音楽活動から始まり、
ライブ前に腹が減ったので「カレーでも作ろうか」と作り始めた
ところ、これが大好評。ケータリング・カレー屋さんとして
活動を続け、最近、ついに路面店をオープン。

久美子ちゃん

チキン、キーマ、ダル(豆)、サグ(ほうれん草)の
4種類をベースに、合いがけとかするといい

チキンとほうれん草キーマの合がけ(850円)

チキンとダルの合がけ(850円)
この米がまた美味いんだ

演奏&演説用のスピーカー


堀ちゃんは、久美子ちゃんいうところの「自転車変態」。
カーゴバイクやおかしなスタンドのバイクなど、
自転車変態を名乗るのにふさわしい自転車群が
店の奥に並んでいる。



スタンドが前輪に付いていて、
重い荷物でも安定して立てられる。
もちろん、特注


一般人は入ることのできない、二階の聖域『2界』には、
さらにおかしくあやしい自転車たちが、並んでいるという。
今回はお初だったので、次回、突撃取材しよう。


ごちそうさま、写真の撮りあい


さて、腹ごしらえが済んだら、ついに念願の京都トレールだ。


本日は、オフロードを走ったことのない自転車好きが
オフロードにデビューする(させられる)という、
大切なファースト・エクスペリエンスの日。



初体験なら、ドコを走ったらいいだろう、
と、サンタくんに訊いた。出てきた答えが。

「御所トレールですね」

ラ・御所。自転車は入ってはいけないところ以外、入ってもいいみたい


御所トレール。それは、まさにやんごとなきトレール。

『京都御所(きょうとごしょ)は、
鎌倉時代中期から明治時代初頭まで
歴代天皇が住んでいた宮殿』 by wiki

なんつって。まあ、京都御所の外周、塀の内側に、
自転車で走れるオフロードがあるよ、ってぐらいの感じ。



なんですが、あれあれ? 
だんだん、気分良いシングルトラックになっていく。




【DANGER!】
御所の内側にあるトレールは、
自転車乗り入れ禁止! 絶対、乗らないように。



それでは、オフロード初体験の感想を聞いてみましょう。
「。。。。。」

??? なんだか、路面が平らすぎて、物足りなかったようです。

マウンテンバイク・ライドっていうからには、
もっと、したたるような、スリルが欲しいよ、てことみたい。


デビュー・ライドのクセして。ねえ。
御所トレールで、一走りした後に、その近くにある
ステキなカフェ、『KAFE工船』(カフェ・コーセン)に
足を運びました。
http://d.hatena.ne.jp/kafekosen/






このカフェ・コーセンは、京都内でも有名な
こだわりのコーヒー、ならぬ
『珈琲』を味わえるカフェだそう。



自転車のずらり並ぶ廊下を通り抜け、





こんな具合に、洒落た白塗りの通路の右側に
カフェコーセン。





て、オシャレなカフェのはずなのに、
入り口に、いきなり、こんなシブい顔をした男二人の
会議風の光景が。



間違えたかな? と思うが、意を決して、奥のカウンターへ。



何にしますか? と訊かれたので、

やっぱりここが、カフェコーセン。





珈琲を注文し、ハニートーストを注文し、
共にこれまで味わったことのない味で、
とくに、珈琲は、深入りの香ばしい感じが初めてで、
本当に、おいしいなと思う。







しかし、おかしいなと思うのは、
奥にぶら下がった自転車とかフレームである。
なんで、こんなところに、組みかけの自転車があるんだろう。

カウンター越しにお姉さんにそのワケを訊いてみたら、
「ああ、そこは自転車屋なんですよ」と。
「自転車の担当、そこにいますから」とも。


入り口で、難しい顔してしゃべっていた
お兄ちゃんが、その自転車屋さんの担当だった。



「いやあ、ここんとこ、ずいぶん来てなかったんだけどね」
今日は珍しくお店にいたらしい。それでも街の自転車屋だ。

なんとなく話をし、なんとなく、この辺のトレールの話となり、
無我くんからあずかっている地図を見せ、走りやすいところ
絶景なところなどなど、リアルな情報を教えてもらった。

で、ひとしきり話をして、じゃあ、いい時間なので、
また会う機会があれば、とさよならした。

あとで知ったのだが、この吾人が、
通称『京都の自転車仙人』、タクヤ氏。
オレが遊ばせてもらったヘルメットの創造主であるそう。

どっかの雑誌に載ってた記事。
走っているのはオレで、メットを作ったのはタクヤさん。
ボギーさんは、こんなにカッコ悪くないはずです。

このオシャレなカフェのなかにある、
あまりにおかしな自転車屋。その名前を、
「バッチグーサイクル」というそうだ。

この店を紹介している、
2008年の『自転車日和』の記事によると

●定休日:月曜、火曜、水曜のほか、不定休。
●営業時間:昼から夜まで

そこらへんも、なかなかにバッチグーである。

タクヤさん、知らなかったこととはいえ、
メットのお礼、いい損ねて、すいません。

そのあと、鴨川を渡って遊んだ



天気に恵まれた


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