スキップしてメイン コンテンツに移動

御大登場

今日一番目のお客さま。



 あっちはたぶん覚えていないけど、二度目の対面。いろんなものを褒めてくれたけど、たぶんそれは全部例のトーク。うまいねーこの人は。しかし商品を見てるよりも、壁に貼っつけたボクの学芸会写真を見ている時間の方が長かった。しめしめ。思惑通りでっす。

 で、一通りのお話を終えた後、ボクは感謝モードに突入。

「Mr.フィッシャー。ボクはあなたを尊敬しています。20年前にマウンテンバイクに出会ってからというもの、マウンテンバイクのことを書くことで食べさせてもらってきました。マウンテンバイクに養われてきて、ボクの今があります。ボクが今ここで、あなたに会っているのも、あなたがこのブースを訪れてくれているのも、マウンテンバイクというものが、この世にあるからです。ありがとう、本当にありがとうございます」

 もう一度がっしり握手をして別れましたが、彼にしてみれば、『オレに感謝するようなことじゃないじゃん』と思ったかも。すんません。ボクはあなたを媒体として、マウンテンバイクそのものに感謝の言葉を告げたのです。勝手に使ってごめんねゲイリー。ボクはやっぱりマウンテンバイクが好きです。ありがとう、マウンテンバイク。これからも、たぶん乗れる限り、乗り続けます。

 で、お仕事の方だ。

 今日で、ヨーロッパ各国は、北欧をのぞいて、だいたい制覇した。
「フランスのフィキシー系ショップなんだけど」へー。「スペインのトラックバイク系ショップだけど」そうかー。「ドイツのフィキシー」ほー。「イギリスの」いいねー。「イタリアの」はい。「スペイン」あした間に合うな。「スロバキア」うん。東京のフィキシー文化は、もう根付いたよ。これからもたぶん当分あるよ。みんな異口同音に言う。「ヨーロッパはこれからなんだ!!!」了解。みんな、買ってください。ヨーロッパも東京みたいにおしゃれになってください。

 ボクはおしゃれじゃないのでトラックバイクとか、ごめん、個人的にはいいですよ別に。ということで、なんとなくもう目的達成した感じなので、今日はもうこれでおしまい。店じまいして、一番落ち着くブースにやってきました。やっと。ついに。

 今回のユーロバイクショー、初めて試乗した自転車がこれ。



 フルサスマウンテンバイクを愛しているおれが来ましたよ。


 もろちん乗りました。いいです。すごくいいです。ココんちのハアドテイルは、リアセンターが近くて、速くて硬くて、若くてうまくて顔のいい子たちならいいんだろうけど、オレはお産でへたぴで顔が不自由なので、硬くてすごかったのはもう20年も前のこと。それが、この同軸フルサスになると、その反応の速さはそのままに、硬さがなくなるので、すごいいい。タメの感じがいい。同軸ピボットやるじゃん。

おれ;いいねー。なんか、フルサスなのにクイック、つうか。カーター;『スナッピー』だろ? おれ;そうそう。なんか、友だちのウェブで読んだところだと、4Xとかそういう用だって書いてたけど、それよりもなんか、ダートジャンプしたいよこれで。カーター;そうだよ。どっちかっていうと、ダートジャンプとスロープスタイル用だよ。おれ;ダートジャンプ。カーター;ダートジャンプ。

とびたい。これで飛びたい。たぶん反応速いのに、きちんとタメがある。新機軸だよ。デザインがどうこうとか別にどうでもいいけど、乗り味がいい。これでとびたい。とびたい。ほんととびたい。
 すごく満足したので、これでもう、個人的にはユーロバイクショーの取材終わり。もうボロレンタルバイクのコースターブレーキとか気になんないぐらい満足。ベルトドライブ29erとかどうでもよくなっちゃったよ。シングルギア・フルサス・ダートジャンプ・26erだと思う。



このビールの酔いが回ってきた。ホワイトビール。2本で1.54ユーロ。日本円で230円ぐらい? やすいねー。2本あるので、1本はリンプロジェクトに、そしてもう1本はマウンテンバイクに。かんぱい。

このブログの人気の投稿

和訳『ステムの長さは、どのように自転車のステアリングとハンドリングに影響するのだろう?』

『ステムの長さは、どのように自転車のステアリングとハンドリングに影響するのだろう?』 という記事があった。これだ。 "How does stem length affect a bike’s steering and handling?" by Matt Wikstrom http://cyclingtips.com/2015/03/how-does-stem-length-affect-a-bikes-steering-and-handling/ 2015年3月30日に公開されたこの記事には、以下のようなことが書かれていました。ご参考までに。

すべての庭にパンプトラックを (翻訳)

  (この文章は、米国の雑誌『マウンテンバイク アクション』2010年8月号の記事を、原文にほぼ忠実に、日本語に訳したものである。「すべての庭に、パンプトラックを」その想いを、英語が読めず日本語が読める方々にも伝えたく、広めたく、翻訳を行い、公開している) 『すべての庭にパンプトラックを 』 ●土の山は、プールよりすばらしくなるのか? 間違ったスタートと、グズグズと何年も無駄な時間を過ごした後、MBAのパンプトラックは、ついに完成した。世界チャンピオンの専門技術と寛大さ、2400ドルの現金、18 X 18 mのバックヤード、そして合計40時間の手作業により、土の山は、乗りやすく永続的なパンプトラックとして生まれ変わった。このMBAパンプトラック誕生秘話は、あなたにもパンプトラックが必要かを判断するためと(もちろん必要だ)、それを作るために必要になることだろう。 【基本】----------------  パンプトラックとは、ペダルをこぐことなく周回できるダートトラックのことだ。ライダーは、ローラー(こぶ)とバーム(丸く角度の付いたコーナーの壁)を使って、「パンプ」してペダルをこがずに加速することができる。  このコブを乗り越えるときに、自転車を引き、そして押すことで、スピードを得る。コブにさしかかったときにハンドルを引き、コブを越えるときに、ペダルを押す。ダンスのようなものだ。全ては腰の動き次第である。  バームには、低い姿勢で進入する。そして遠心力が体をバームに向かって押し付けようとするときに、その力を脚で押し返し、加速するという物理学である。強い力(と適切なタイミング)で押すことにより、さらに加速することができる。コーナーの出口ではその加速をさらに増すため、できるかぎり強く押すことになるわけだ。 【物語】----------------  マルゾッキがカリフォルニア・バレンシアに作った秘密のパンプトラックで乗り、そしてオハイオ・クリーブランドにある《レイズ・インドア・マウンテンバイク パーク》で時間を過ごした後、我々はパンプトラックに完全にハマった。我々はリー・マコーマックが書いた『ウェルカム・トゥ・パンプトラック』の本をつかみ、簡単な三角形のトラックの設計図を地面に描いた。土を運び入れることなく、土を掘り起こし...

東京近郊/マウンテンバイクが走れる場所は?

先日、山で遊んでいる最中に、こんなメイルが、来た。 同志マウンテンバイカーからの、切実な、訴えである。 同じような悩みを持つ方々にも参考になるかと思い、 転載する。 --------------------- On 2011/04/10, at 10:48, XXXXXX wrote: 中村様 はじめまして、私4月から社会人となり 東京に越してまいりましたXXXXXと申します。 今回メールさせて頂いたのは、  ご一緒にライディングさせて頂きたいからです。 当方、越してきたばかりで東京近郊のトレイルや ライディングスポット等が全くわかりません。 ショップさんにもまだ出入りしていないためツテがありません。 Twitterなどで中村様が色々な場所で乗っておられるのを知り、 ぜひご一緒させて頂きたいと思っていました。 もし4/23以降の週末に乗る予定がありましたら、 またご迷惑でなければご一緒させて頂けませんか? バイクはFOSEのプレデターで下りよりのセッティングです。 登りは正直あまり得意ではありません…。 自動車はありませんが、輪行バッグは持っています。 ご検討よろしくお願い致します。 -------------------------------- ということで、以下のメイルを返した。 ---------------------------------- こんにちわ。中村です。メイルありがとうございます。 まずは、東京にいらっしゃいませ。 東京は、マウンテンバイクに乗れる場所が、 なかなかに少ない地方ではあります。 ただその分、走れる場所は、ライダーのマナー/コースの出来なども含め、 なかなかに上質なものではないかと、自負しております。 これから、XXXXXさんが、少しずつ、 ご自分の走れるルートを開拓してゆくためには、まず 走れる場所に行き、 コースを紹介してもらえる方々と交流を深め、広げ、 走れるコースの情報や、その機会を 増やしていくのが一番なのではと考えています。 まずは、私が先日、製作に携わった、 自転車専門誌『サイクルスポーツ』2011年3月号に ついていた付録の冊子、『2011年 MTBコースガイド』を ご...