2009-01-29

くんと、さんと、さま。

 最近、わけあって博物館とラジオのことばかり考えているので、自転車よりマックさんと一緒にいる機会が多い。

 マックさんは、あるいは自転車よりも好きかもしれない。なにせ『さん』付けである。自転車が、『くん』でも『さん』でもなく呼び捨てなのは、これまでもこれからも連れ添うパートナーなので、呼称を付けるのはカッタルイ。

 マックさんは、いつ最新モデルを買ったとしても、絶対に満ち足りることがない。いつもどこか、なにかが足りない。そのなにかがなんだったのかがわかるのは、だいたい次のモデルチェンジを果たした時である。いつでも、欲しい。手に入れても手に入れても、決して手に入らない永遠の存在。それがマックさんだ。

 そんなパンダソニックのマックさんライフだが、最近、わりと自由に使えるマックさんが登場した。それが形がプロ用の四角く冷たいアルミの筐体、マックさまである。スペックは、まあ、今の最安マックブックさんにも鼻で笑われてしまう程度(G5デュアル1.8MHz)かもしれないが、その存在感は、マックさまと呼ぶにふさわしい。

 最近はマックさま、マックさん、昔のマックくんと、一つ机の上に3つのマックさんたちと向き合っている。やってることは一台のマックさんですることとなんら変わりはないのだが、この上ない幸せを噛み締めている。

幸せのかたち。

 実生活に視点を戻すと、マックさん、自転車、ベースギターくんという仲間と共に、今のパンダソニックは百代の過客である月日を流れている。ベースくんは、まだ1年ほど前に旅の仲間に加わったばかりであり、自転車やマックさんのように、一緒に自由になれるほどは操れない。そのため、くん付けにされてはいる仲間だが、場合によっては、一躍飛びに上位にくる可能性も秘めている。

「え? ベースくんと遊んでただけなのに、お金までもらえるのー?」 そんなことになってくれれば一気に、ベース様へと躍進する。そんなわけで、パンダソニック37歳、大人になったらミュージシャンになるのが夢である。軽くお金がもらえる程度の音楽家になって、文章だけでなく音も使って、みんなをもっとグルーヴィにしてみたい。

2009-01-17

ハンドル幅について



 最近のマウンテンバイクビデオとか見ると、今どきのアラトゥー(アラウンド 20トゥエンティ)は、ハンドル幅780ミリぐらいのバイクに乗っている。こんな感じ。なんで780ミリかというと、30インチでキリがいいからだ。いま世界一速い男、サム・ヒルが乗っていたダウンヒルバイクには、FunnのFull onフルオンがついているように見えるが、たぶん特注である。



 一方、都会のアラトゥーは、すごい狭いハンドルバーで乗っている。まあハンドルにいろんなレバーを付けなくてもいいのなら、そりゃ短くできる。よく考えたらオレもあんまりハンドル持って乗ってない。となりの9ちゃん(540ミリ)に聞いたら、350ミリぐらいなんじゃないのと言った。懐かしの竹定規よりも少し広いぐらいである。


 これは、ほぼ毎日あざみ野から浅草まで20km以上乗って通勤している友人のバイクなのだが、そんなスピード系ツーキニングをこなす彼は言う。ハンドル幅が狭いと、今度はペダルが当たるんだそうだ。ハンドルはすり抜けられる幅でも、ペダルはすり抜けられずにガツンと逝く。車道を走っているときなんかには、かなりの大惨事となる。

 そんなリスクを背負ってまでも、ハンドル幅が狭いやつには度胸がある。ワルだ。ワルでオシャレで、そのうえ自転車だ。女が欲しいものを全て持っている。そばを通るだけで妊娠する。ワルい男だ。この間、トラックバイクが原宿ガールの脇を通り抜けたとき、風圧でぐるぐる回りながらお腹がみるみる膨らんでいくのを見た。すごかった。

 一方、幅広ハンドルの我々マウンテンバイカーは、泥クサイ、汗クサイ、田舎クサイと3拍子揃っている。そのかわり山ばかりにいるから純朴だ。自然を愛するピース主義。崖をドロップとか呼び「え、そこは飛ぶだよ」とボケた目で言うのが玉にキズだが。しかし純朴であるがために、「おらの嫁っ子になれ、一生幸せにしてやるがら!」と盛り上がってプラダガールをお姫さまだっこで持ち帰り、せっせと励んで腹を膨らませてしまうのだから、結局やってることは変わらない。

2009-01-03

箱根の山の登り方



 日本の正月といえば箱根駅伝のようで、走りですら1日で駆け抜けてしまう東京ー箱根間を、我々(パンダソニックと山田さん)は昨年4月に、自転車で2日間かけて走ってきた。《東海道中輪栗毛》の第1部、『感動の関東脱出篇』(これまた鋭意執筆中)の走行ルートだ。

 あるべき自転車乗りの姿とはかけ離れた21世紀型自転車旅人ことバイシクル・トリッパーであるパンダソニックと山田さん。わかり難い旧東海道をなんとかたどりながら、店に入っちゃXXをXX、道に迷っちゃXXをXX(こんなご時世なので自主規制)しながらのフラフラ良い酔い道中。

 人間の足だけでも箱根まで1日で走るこのスピード時代にあって、自転車で2日かかるなんて、自転車乗りの風上にも置けません、て言われてしまいそうだが、こっちはそういう乗り方しかできないトリッパー。自転車は楽しいが目的なので、自転車は速いが好きな人には、大変申し訳ないがしかたない。



 東海道中、最大の難所を言われた箱根の山を、自転車で上る際には、コツがある。箱根の麓にある、一見なんてことない自転車屋のおじさんに聞いてみるといい。彼は、ホントに一見、ただのマチのママチャリ屋のおじさんなのだが、本人曰く、昔は全日本実業団のコーチだか監督だかをしていた方らしい。

 そのおじさんが言うには、箱根を自転車で越えるために、守るべきことが3つあるという。

 1)水は飲むな。

 水を飲むと、体重が重くなり、汗が出やすくなり、疲れも増す。なので、水を飲まないかわりに、バナナなどの果物を食べる方がいい。果糖がエネルギー源となって、果物の水分が、いい感じで水分補給の替わりになる。

 2)ペダルはカカトで踏む。

 いや、カカトをペダルに乗せろ、ということではない。カカトから踏み込むように、直線的にペダルを踏み込めということだ。ペダリングに関しては、昨今はいろんなペダリング博士が増えてきて口うるさいので、あまり細かく書かないが、本質部分だけを言えば、カカトから踏むということは、足首をきちんと使ってペダリングするということである。

 つまり、骨盤から股関節、ヒザ、そして足首という4つの間接をムチのように使い、腰から足先に向かって流れる力を増幅させながら、一点に集中して出力するのだ。

 足首まできっちり使って出力しきると、ペダルが上に戻ってくる際に、足首は自然に伸びる。その上へ戻る動きの余韻に、ちょっとばかし引く力を加えれば、反対側の足が押し込む手助け、すなわち『引き足』となる。

 数年前、人に聞いた話だが、ロードバイクのレースで活躍中の飯島誠さんも「ペダルはまっすぐ踏みこむんですよ」と言っていたそうだ。ボクがBMXのジャンプでなんとなくわかったペダリングの本質と、同じイメージであったようである。自転車の乗り方なんて、突き詰めればみんな同じだ。

 3)忘れた。

 どっかにあるはずのメモに書き残したはずなので、本稿を書くときには思い出しているはずだ。はずはずはずと恥ず莫迦り。

 パンダソニックは、この箱根の山を登る際に、2001年に購入したiBookさん(3kg)と様々な機材+余計なものをずっしりと積んだ自転車に乗っていた。おそらくそのためスポークが折れて後輪はズタズタに振れ、上っている最中ずっと、シャー、シャーと雄叫びをあげる悪魔に後輪を引っ張られ続けていた。


 山田さんは、箱根を上る直前のそば屋でXXを一本すっかりXXてから上り始めたので、坂の途中で、心臓が大変なこととなり、あわや救急車か、という憂き目にあった。


 ということで、今は忘れている3)は、『荷物に旧旧旧型iBookは持たないこと』、あるいは『上る前にはXXをXXないこと』なのかもしれないが、そうじゃないような気もする。誰か、その自転車屋さんのおじさんに、確かめてくれませんか?

こんな店だ。

2009-01-01

2009 謹賀新年

From photodrill_photos


あけまして おめでとう ございます 2009

2008年はカナダ・バンクーバーであけおめでしたが、
2009年は東京ジャパンの初日の出を拝みました。

年賀状写真は、すっかり夏のカナダ・ウィスラーですが。

今年もよろしくおねがいいたします。

中村パンダソニック