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2月, 2008の投稿を表示しています

行われるべき正しいこと

 先日、というより昨年、とある仕事でゲイリー・フィッシャー氏に会いました。  雑誌の巻頭インタビューだったのですが、いやあ、おもしろい人でした。さすがマウンテンバイクで大成功したミリオネアだけあって、まず *しゃべりが面白い。  しゃべり方、というか、言葉の文章(?)構成、音として流れるときのリズム作りが最高に楽しい。取材気分でしゃべらせモードにして放っておくと、ついインタビューアーではなく地の自分が話に引き込まれていく感じ。 *話題豊富。 経験豊富なのか頭がいいのか天性なのか、話題が次から次へと出てくる。それがまたいちいち楽しくて興味深い聞いたことない情報。 *自転車活動家。  自身の造ったブランドを売っぱらって、今や《マウンテンバイクの父》業が本職の彼はまた、一人の自転車活動家である。曰く。 「これまでさ、自転車で活動を起こそうとする人たちは、自転車が好きなだけだった。『こんなにすばらしい自転車を広めたいからやっているんだ/お金じゃない』。  違う違う、そうじゃない。大きなお金がかかることをしなくちゃだめなんだ。こんな感じ。 『お? 自転車専用道路を造るのかい? そいつはエコでいいねえ、でもお金がかかるねえ。そうそう、オレの知り合いにイイ建築業者がいるんだけど』  お金が動けば、人は動く。だから、これから自転車に関する活動をするなら、ケチっちゃだめだ。やるんなら、大きくだ」  活動家と言えば、わりと尊敬し、目指していた活動家アニータ・ロディック(ザ・ボディショップ創業者)が昨年亡くなって、ちょっとがっかりした。世界に目覚めてもらうことを夢見る活動家って、果たして今、どれだけいるんだろう?  ちなみに彼がこの後自慢げに続けた『 自転車専用チューブ道路 』の話は、すでにトロントで実現を検討? している プロジェクト のそのまんまでした。ただ、さすがだなと思ったのは、それに続いたこの話。 「このチューブはさ、いろんなビルを通るんだ。ビルの中にはチューブに直結するドアがあって、そのドアがある建物は、不動産的にも価値が上がる、と。どうだい、そんなのは」  ゲイリー・フィッシャー、還暦ちょっと前。老獪も前にして既に狡猾。  最後に、彼が数ヶ月まえに、BC州バンクーバーの自転車フリーペーパー『 モメンタム(Momentum) 』に語ったインタビューの中から、最も印象的だった

緑は言語を越える

先日の日本語の分からない友人の続き。 この広告、を彼に見せました。 日本語わかる人なら一目瞭然の内容ですが、 読めない人が、どこまで分かるもんかと抜き打ち意地悪テスト。 が、今回は相手が悪かったようで、一発で見抜かれる。 「宝くじだろ?」 全くその通りなのだが、いったい何でわかったかというと、 「ほら、まず緑はお金を意味するし」 へえ、緑はお金かあ。聞いたことあるぞ、 グリーンバックっていって、US$は緑色だから 緑はお金っていう広告的な意味を持つって。 そういえば、この友人もと広告の人。 「あと、この人赤だしうれしそうだし、勝ってる感じするし」 ということで、宝くじだったそう。ご名答。 ボクは緑が好きで、毎日のようにどこか緑を 付けてるのですが、言われてみれば なるほど、緑が好きってのは、お金が好きってことなのか。 お金は口に入れられないぐらい汚いものだと 教えられてきたので、なんとなく避けてきましたが、 なんだ、お金って緑か。緑と思えば大切かも。 言語がわからなくても、そのギャップを超える、 世界共通のみんなの願い、想い、一つの心。 それが、緑。 いいね。緑いいね。緑いいね。お金いいね。 だからこれからお金好きになります。今んとこ まだまだ片思いですがそのうち、あっちもこっちを 好きになってくれるかもしれません。 相思相愛を願って。 ポスターの右上にぽつんとありました。 山と森を大切にしよう。そうだ緑も大切にしよう。

Tシャツがサイクリングキャップになった

もう着ないTシャツはないかと友だちにきかれ、 わりとアメーリケーンな恥ずかしいデザインだけど なぜか捨てられないTシャツを何気なく渡したら、 こんなすてきなサイクリングキャップになって戻ってきました。 ヘルメットの下にかぶり、髪の毛がわやくちゃになるのを防ぐ、 いつでもヘルメットをかぶる人のための、かっこいいキャップです。 今どきの感じに合わせるなら、つばを下げて。 '80s ニューヨークスタイルでいくなら、つばをバッキリ上げて。 捨てられず、ただタンスの奥にしまわれていたTシャツが、 トロイリーデザインズのブートレグ(海賊版)サイクリングキャップとして、 新たな命を吹き込まれました。 もう着られない思い出が、 新たな形となって、新たな役割を与えられます。 リサイクル? ノウ。リプロデュース。リクリエーション。 もっとつくってくれないかな。 ただ、一つつくるのに10時間ぐらいかかるそう。。。。 興味ある人、聞いておきますよ。

えらいのは自転車スタジオ。

(北米北西部ノースウェストでは)いま世界一えらいってことになってる自転車屋が、サンフランシスコにある『 自転車スタジオ 』。自転車スタジオが日東に作ってもらったハンドル/プロムナードバー、そして東京浅草・犬印鞄製作所といっしょにつくったカバンが、今回、バンクーバーからシアトル、ポートランドまで、行った先々のいいところで、うやうやしく出てきて自慢された。そのうち行ってみたいと思っている、という声もよく聞かれた。www.Jitensha.com。  10年ほど前にシアトルの エリオットベイ・バイシクルズ (つまり デビッドソンバイシクルズ ですが)に取材で行って、いろいろ自転車の話をしているうちに盛り上がり、頼むからおれの宝ものを見てくれってことになって、店の二階に連れてかれて見せられたのが三連勝のフレームだった、という話を先日友人に聞いた。

ふたりのかわいい子がいた。

 地下鉄のシートに座っていると、二人のかわいい子が目の前に座る。一人はちょっと冷たそうで、でもふと笑うととっても愛嬌のあるコ。もうひとりも同じようにかわいくて、どう同じかっていうと同じ顔。たぶん双子。  かわいい子が、しかもおんなじかわいい子がふたり、目の前に並ぶのは悪くない。確か村上春樹の短編と長編の両方に、双子の女の子たちと暮らすエピソードが使われている。ふたりのかわいいおんなじ子が目の前にとつぜん座っているという状況は、なかなかないことだと思うが、それがいっしょに暮らすということであればことさらに、短編長編両方に書き残しておきたいと思うものなんじゃないかと、特に今は強くそう思う。  髪型もファッションの配色もカバンも靴もいちいちぜんぜん違うのだけど、色とか形とかブランドとかそういう細かいことが違うぐらいであとは大体おんなじ。目を閉じて見れば失礼ながらいっしょ。声はどうかと耳をすませると、髪の色は少し明るくて内巻き気味にカールした方がすこし低い。が、音階が違うだけで、同じ楽器からでてる音って感じがする。  と、声の低いほうが鏡をとりだして、リップにぬりぬりし始めた。1テンポずれて、もうひとりも当たり前のように同じ軌跡で鏡を取り出し、なんかチェックし始める。鏡なんか使わなくても隣を見ればそこには同じ顔があるのに! というこちらの心の叫びが通じたのかどうか、ふたりは同時に鏡から目を離し、互いに顔を見合わせてニコリ笑う。ああ、二人の間に鏡があるかのような! コンピュータでミラーエフェクトみたいな!   うぉーん! まさにその絵面が欲しかったのですーよ! とばかりにおさーん気が触れる寸前。オレ以外の人も心なごんでますかーとあたりをみれば、おばちゃん、学生、疲リーマンみな携帯見てるか寝てるか惚けた目をしてるか。みんなコンナすごいもん見ないでナニしてんDESUカーと心が叫べば、双子の二人がなぜかこっちをチラ見したのち、また互いの間に鏡をつくってニコリ。おさーんついにこと切れる。

だって同じとか思うのに。

だって同じじゃん、とか思うのに、当事者の前で同じだよねって言ったり考えると、ものすごく怒られるもの。 Things seems so same, but if you say or even think so, you'll get so busted. *カナダドルと、アメリカドル。 Canadian$ & US$. *上海の人と、東京の人。 Shanghai people & Tokyo people. *ドイツの南と、スイスの北。 Southern Germany & Northern Swiss. *浅草と、足立区。あるいは赤坂。 Asakusa & Adachi-ku. or Akasaka. *キュウリと、ズッキーニ。 Cucumber & Zucchini. *スキヤキと、 スシヤキ 。 Sukiyaki & Sushiyaki. *ラベンダーの香りと、ローズウッドの香り。 Scent of Lavendar & Scent of Rosewood. *(渋い)緑茶と、(甘い)グリーンティ (Bitter) Japanese Green Tea & (Sweet) North American Green Tea. *ジャイアント社のハイエンド カーボン ロードフレームと、  XXXX社のハイエンド カーボン ロードフレーム。 Hi-end carbon roadbike frame by Giant & Hi-end carbon roadbike frame by XXXX. *バンクーバー/ワシントン州と、  バンクーバー/ビューティフル・ブリティッシュ・コロンビア州 Vancouver, WA & Vancouver, Beautiful British Columbia. gu-guru & maikrosohut 里帰りしてます。Back in Tokyo

中村パンダソニック

パンダソニックとは、パンダ(愛くるしい動物)とソニック(音)という二つの言葉を組み合わせた造語です。パンダのように愛くるしい音色で言葉が伝わればと。 PS: Pandasonic is a coined term from joint of Panda (lovely animal) and Sonic (sound). May the texts bring the verbal tone as lovely as panda.

ポートランドおまけ

ポートランド・ダウンタウンの目抜き通りともいえるのがブロードウェイ。高級ホテルやいろんな施設があるメイン通りです。 なので、ポートランドにくるとついクルマに乗ってしまう出張組の方でもご存じのはずなのが、このブロードウェイ脇にある自転車レーンに描かれる自転車くんたち。 本来、ここは自転車レーンですよ、という主張のためだけに存在する自転車くん。んがしかし、ブロードウェイに描かれる自転車くんたちは、一人一人が個性的。街の中心へ向かって橋をわたり、自転車と旅行するならおなじみアムトラックの駅を通り過ぎたあたりから、自転車くん(自転車さん)たちは生来の領分をこえた主張を始めます。登場する順序で並びます。 黄色いラインのパンツをはいた自転車くんは、ホテルの目の前にいるベルボーイ。その昔はマルティニのグラスを持ったバーテン自転車くんだったそうですが、さすがに飲酒ライドってのはどうでしょう、という物言いが付いたそう。ポートランドはやっぱりアーティでハッピーでクルッピーな街。 ブロードウェイっていろんな街にあるよね。バンクーバー(隣じゃねえ、ビューティフル・ブリティッシュ・コロンビア州だ!)にもシアトルにもシカゴにもあって、どれもなかなか派手な通りです。NYCだって中野だって。