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日本のA-line

 A-lineと言えばウィスラーのフロウィイ(浮浪良い)ダウンヒル・ジャンプ連合ラインだ。ウィスラーまで行かないと、この気持ちいいA-lineジャンプは味わえないものと思っており、 はるばる行ってきた もんだが、なんだ、日本にもA-line、あるじゃないか。  富士見パノラマスキー場内、『ダートジャンプコース』の『テーブルライン』である。 Via  栗瀬裕太くんのブログ    日本の一大事、 階段下りを見るためにでかけた とお伝えした 富士見パノラマ・マウンテンバイク場 だったが、その実、出かけた本当の理由とは、日本の誇るダートジャンパー、栗瀬裕太が人生かけて作った『ダートジャンプコース』を走りたいがためだったのである。  のだが当日、クロスカントリーでコースを様々使うから、という理由で、このダートジャンプコースはクローズしていた。無念の気持ちでコースを見つめ、一番安全そうな、この『テーブルライン』を脳内走りしてみたのだが。  走れば走るほど、面ピタじゃないか。『面ピタ』とは、走りのスピード、ジャンプの角度、そしてバックサイドへの距離がぴったりと合っていること。まさに三位一体(サンミイッタイ)。下りの斜面で、その重力スピードに身を任せてそのままトビ面を蹴りだせば、うまい具合に、着地用バックサイドがゆるやかに出迎えてくれ、しかも次のジャンプへの加速装置となってくれるという寸法だ。たぶん。脳内でしか走ってないからわかんないけど。  しかし、この日本式A-lineが、あまり話題になっていないというのには驚かされる。現代社会が、本当に良いものを伝えにくい構造になっているのは確かだが、俺たちはマウンテンバイカーだぜ? そういう仕組みに疑問を持ち、自分の体で試し、良いもの(怪我しにくいもの)を広めていくという自転車の乗り方をしているはずじゃなかったか?   なんてほざいたが、こちとらパンダソニックも、まだ乗ってないので、この『テーブルライン』が本当に三位一体ジャンプなのか、確証を持っているわけではない。しかもこのジャンプ、今年の11月3日、富士見パノラマ・マウンテンバイク場のクローズとともに、いったんぶちこわされてしまうのだ。もったいない。ウィスラーのコースビルダーが持っている、ジャンプ物理学の方程式と、感覚的に同じような計算式を、ウィスラーまで行かなくても体に叩き込めるだろう...

ビッグバイク(DHマシン)のレンタル

 有名ライダーの兄弟であり、有名バイクブランドに勤める、そのくせ有名ではないので幸運なケイくんが、日本からウィスラーに遊びにきていて、 マルちゃん やら小 猿 ズやら 辻くん やら、みんなといっしょにジャンプを飛びまくり、乗りまくった。先週末、後ろ髪を引かれつつウィスラーからサヨナラしたのだが、その去り際に「次来るときは、絶対に2台持ってきます」と言い残していった。  先にもお伝えしたように、ウィスラーでは1台のミッドバイク(ボクが命名)があれば、バイクパークから、トレールライドから、ダートジャンプまでとりあえず何でもこなせる。しかし、できたらダウンヒル用バイクである『ビッグバイク』1台と、決してクロスカントリー・レース用ではないトレールバイクを1台の計2台、マウンテンバイクを持っていると、すこぶる調子がいい。 ウィスラー周辺のトレールは、基本的にハードである。隣町スコーミッシュから来た連中も『ウィスラーのトレールはすごいね。スコーミッシュは、もう少し簡単』と言うぐらい、行くところに行けば、これまでに見たことも走ったこともないようなトレールに出くわすことができる。 だからといって、リアサス付きじゃないとだめかというと、そんなこともない。担ぎ上げもあるし、軽い方がいいので、ある程度乗れる人であれば、最小限のリアサス付き、あるいはハードテイルの方が、トレールライドは楽しいのではないかと考えている。 ということで、トレールバイクを日本から持ち込み、こいつを日常の脚&トレール&バイクパークのジャンプ用として活躍させる。そして重量がかさみ、飛行機で運ぶのもさまざま大変なビッグバイクをレンタルしてしまう。これが、めんどくさがりの人のための、ウィスラー・マウンテンバイク式生活の1つである。 バイクパーク周辺で、ビッグバイクをレンタルできるのは、この辺り。一日だいたい100カナダドル程度と、ちとお高め。 http://www.summitsport.com/summer/BikeRatesCDN.asp http://www.fanatykco.com/itoolkit.asp?pg=BIKE_RENTALS http://www.whistlerbike.com/rentals/rentals/index.htm フルフェイスは、ちとお安めのセール価格で販売中。 ウィスラーヴィレ...

ウィスラー・マーチ

日本に1日だけ帰ったのは、フィンランドへ共に行った翼 モンキー・98sh風来坊 を、上写真のウィスラー向け《ジャイアント・レイン》に取り替える必要があったからだ。世界に名だたるバイクパークを走るなら、それなりの翼で臨まなくては、 コースを作ってくれた方々 に失礼である。 90年代後期、ウィスラーほどではないが、日本にも世界に誇れるダウンヒルコースがあった。通称、日本のカミカゼダウンヒル、長野県岩岳スキー場である。当時、ここで行われていたダウンヒルのシリーズ戦で、圧倒的な勝率を誇っていたマシンがある。カミカゼタロウこと 伊田井佐夫 氏開発の<サイクルワールド・VRS>だ。速い連中はこれに乗っていた。みなが憧れ、速さを求め乗った。岩岳でとにかくよく見たので、『岩岳カローラ』と呼ばれた。 『ウィスラー・カローラ』と言えば、<Norcoノルコ>である。レンタルバイクがあるからかも知れないが、そこらを見ると、みんな乗っている。バイクパーク向けにピンポイントで開発されたダウンヒルバイクだけあって、すごくビヨビヨできて面白いんだろう。しかしウィスラーの魅力は、パークだけではない。周囲のトレールも、ものすごく面白いのに、ダウンヒルバイクでは、重すぎてもったいない。 それを解決するのが、あるていどビヨビヨして、シャキシャキも前に走れるジャイアント・レインである。ちゃんと吸収して、しかも進むという仮想ピボット<マエストロ>のおかげか、バイクパークもトレールも1台で、飛ばさなければ普通にいける。そのため、ノルコとかCoveコーブとか地元メーカーをのぞいて、自転車を持ってくるツーリストの定番。言わば『ウィスラー・マーチ』である。 ただバイクパークでは、ハンドル幅は680mmぐらいあった方がいい。あと短びのステム。一方トレールでは、ハンドルは広くても620mmにおさえ、ステムも90mmぐらいにした方がいい。ハンドルを引いて漕いだときにフラつかず、木にハンドルがひっかかることもないからだ。適度なセッティングのハンドル+ステムのセットを2種類持っておき、走る状況に合わせ、こまめに変えるのが吉のようである。 バイクパークを走るにあたり、620mmのバーを680mmに変えた。帰りの飛行機での重量も考えると<アンサー・プロテーパー>の685mmが大人の選択であった。100カナダドル。思わぬ出費だった。

マウンテンバイク・フェティズム

果たしてどこ地域の時差ぼけを引きずっているのか、夜11時には眠くなり、朝6時は目が覚める。現地時間そのままの健康生活まっしぐらなのだが、果たしていつまで続くことやら。 朝6時に起きて、もったいないので周囲のトレイルを散策しに<おはようライド>をすることにした。が、聞いた話によると「朝はクマがすごい出やすいですよ」とのこと。一人で走ってて、クマさんに出会ってしまったらどうしようと山の途中でビビり入り、早々に切り上げることに。こんどは誰かと来よう。 で、朝食のあと、誰もいない平日の朝を見計らって、一人バイクパークで<おはよう練習>だ。昨日走ったクランケラップ(日本語だと「ねじを巻いて」みたいな意味。名前そのまんまの小手慣らしだ)を2本走り、なんとか自転車の挙動と感覚を、コースとスピードに合わようとがんばる。で、2本走って昼前。家に帰ってランチを作る。 ウィスラーのバイクパークは、まさにマウンテンバイクの天国である。テクニカルなシングルトラック、根っこや岩だらけのコース、ゆったり広い道がゆったり下るという白紙キャンバスのようにクリエイティブなコースなど、マウンテンバイクに乗っていれば体験するさまざまな路面状況が、いろんなコースとして置かれる。安全に飛べるだけではないのだ。コース数は感覚的には40本ほど。それだけあれば、自分のマウンテンバイク・フェティズムを満たしてくれるコースが必ずある。 4時PMに、友人と再び走りにいく。今日はジャンプではなく、自分のフェティズムを満たすホームルートを探すのが目的だ。ボクの場合、細かくタイトなスイッチバックが続く、根っこや岩の多い、バキバキに乾いたシングルトラックを攻めるのが大好き、という細かいフェティズムだが、それを満たすコースもちゃんとあった。『ワールドカップ・シングルトラック』がそれだ。しかしそのコースはぶっ飛ばすと1分強ぐらい、コースと言うよりセクションだ。「超楽しいけど、短すぎー!」とは走行直後、ボクのうれしい感想の咆哮。 ゴンドラ、リフトを乗り継いで、一番上まで行けば、ウィスラーの美しい山々とビレッジが一望できる。林の中、ラインを選ぶ難しいコースで精神統一した直後に、いきなり視界が開けてこんな景色が見えるダブルトラックにでると、両手を上げてウォー!と叫びたくなる。いや叫ぶ。マウンテンバイクに乗ってて、こんなに気持ちよくなったこ...

バイクパーク シーズンパス購入

今日はウィスラー・バイクパークのシーズンパスを購入した。これで今年の夏バイクシーズンは、もうどこをどう走っても金がかからない。無敵だ。 無敵の価格は、471.45カナダドルだった。今日グーグルさんにきいたレートによると、1カナダドル=105.677948円だから、約五万円である。しかたない。とりあえずクレジットカードで出世払いにしてもらうことにした。あとのことはあとで考えるが、今は無敵だ。 本日の成果は『Crank It Up』3本、『A Line』を1本。 この地図 でいうと、8番がクランケラップ、19番がAラインだ。 クランケラップは気持ちいい下りに、テーブルトップのジャンプが15個ぐらいあるコース。下りジャンプの感覚をつかむための小手鳴らし、としての置かれ方だ。重力加速度とジャンプ飛び斜面とのFlowフロウをつかむのに最適。ブレーキで速度をコントロールしながら飛ぶ、飛び方を覚えやすいジャンプである。 一方の Aライン は、ウィスラー・バイクパークを世界的に有名にするコースだ。漕ぐ必要がない、バンクをつないだコースに、面がぴったり合ったテーブルトップのジャンプが30個ぐらい続く。飛べる技術を持ってる人(BMXだろうがMTBだろうがモトクロスだろうが?)なら、飛ぶたびアヒーッなので計30数回叫ぶフロウなコース。 ただ、飛び面がクランケラップに比べかなり立っており、距離も結構あるので、リアサス付き自転車が飛ぶときの車体の挙動に慣れるまでは、リアホイールが蹴り上げられる。フロントローどころか、勝手にフロント着地になってしまって怖い怖い。パークで会った モンキー 小猿ShowとHeroに聞いたら、やっぱり『面に任せるリジッドな飛び方だと、とにかくリアが跳ね上げられますよ』。 だがリアサスでの飛び方に慣れてコントロールできるようになれば『もうちょう気持ちいいです』とのこと。一週間あれば、慣れられるのではないだろうか。無敵チケットだし。来月までには、空中で後ろとか横に向けられればと思った。滞空時間長いから、結構いろんなことできる。着地はフルサスと広くゆるやかなバックサイドでだいたい助かる。