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マウンテンバイク式生活、終了

 2ヶ月にわたった、自転車クエスト2/マウンテンバイク式生活も、実はとっくに終わっている。いまは、行き交う人々に「ウィスラーのあれが楽しかった、これがびっくりした」みたいなことを口頭で伝えまくっている。こんど行き交う機会があったら、あなたにもぜひ。  しかし、2ヶ月間のウィスラー生活は、ちと長かった。乗る以外に何もしてない自分が、だんだん切なくなってくるのだ。働き盛りの中年である我々が、乗れるときに乗る、を遂行するのであれば、適正期間は、最長で3週間。これだけいれば、一生分とまではいかないまでも、今後7〜8年分は楽しめるし、乗り方もうまくなったと感じるのではと思う。  それに、社会から離れていられるのも、たぶんそれぐらいが限度だ。パンダソニック、いくら定職がないとはいえ2ヶ月間、正確にはその前のアメリカ+フィンランドを含めるとすっかり3ヶ月間、社会から離れていると、なかなか復帰は難しい。  文章を書いて送って食ってると思われがちなパンダソニックだが、そんなの賞とか取ってる文筆先生か、ほんとに文が面白い人でない限り無理無理。ボクのようなポンコツライターが書くためには、書くための紙つまりは場所をゲッツ!しないといけないのだ。地道な営業こそ大切。行きたいところへマウンテンバイクと一緒に行って(乗って行く、ではないのがポイント)、行く先々で珍しがられて事件を引き起こしてはそれを書くというデタラメな物書きパンダソニックには、書く場所を確保するのが、なかなか大変なんである。  が、そんなことになっても、ウィスラーに行ってよかったと思っている。なにがよかったって、メーカーが打ち出しているマウンテンバイクのラインアップが、いったい何のために作られているのか、を、身体で感じられたことだ。  ウィスラーには、マウンテンバイクで走りたいトレールが、たくさんある。舗装路から、50個連続ジャンプのダウンヒルコース、さらにスケートパークまである。マウンテンバイクに乗る上で考えられるコース状況が、全部あると言っても過言ではない。  たとえばキャノンデールの09モデルラインアップを見てみよう。これだけマウンテンバイクが売れないとされてるこのご時世なのに、5種類もの車種(さらにそれぞれの車種別に、3〜4タイプの価格帯)がそろっている。下に並べてみよう。名称の後ろにあるのは、そのモデルが得意とする乗り...

ウィスラーのベストトレール

 世界的な観光地であるウィスラーでは、観光客に存分に楽しんでもらうため、いろんな情報を盛り込んだフリーペーパーが配られている。なかでも便利なのが、そこら中で配られるこの冊子。 『ウィスラーのトップ10トレール』なる記事もある。しかし個人的なベストは、ここにない『See Colours & Puke』だった。ナチュラルな路面のうねりが連続した下り道。ビヨーン、ビヨーンと飛びまくりで、『もうマウンテンバイクのトレールが、全部こうだったらいいのに』と思うぐらい良かった。かなりな山中にあるので、アプローチは大変だけど。  しかし一番楽しんだのは、実は宿泊地からバイクパーク(ウィスラービレッジ)をつなぐ『バレートレール』であった。  散歩、犬の散歩、通勤で使われるなど、ウィスラー内移動を簡単にするためのお気楽トレール。しかしこのトレールには、マウンテンバイカーの目を持ってしか見えない、数々のお宝セクションが隠されていたのでした。毎日このお宝を使い、ウォームアップ&クールダウンをしたものだ。 苦手なラダー、一本橋の練習中。 左ねじりの練習。 リアホイールを根っこに当てて飛ぶ、リップをギリギリまで使う練習。 実は3連。 エアターン。

ウィスラー仲間たちの記録

 さて、2ヶ月という期間を終え『自転車クエスト2/マウンテンバイク的生活』も、大団円を迎えようとしております。最後のまとめをしっかり書こうと思いつつ、いろんな想いが飛び交いながら、そして日本の状況などにも肌で触れ、頭の中にある理想と今そこにある現実とのズレをバランス取ろうとしている感じです。  そのまとめ文を書く前に、今回の自転車クエスト2のなかで、パンダソニックが出会った、あるいはニアミスした、同じ気持ちを持った仲間たちが書き残した情報へのジョイントを、記したいと思います。  マウンテンバイクという、同じものを好きになってしまった人々が、その世界最大の聖地とも言えるウィスラーに集まり、何を感じたのか。何を得たのか。それを、文章、画像、映像というフラグメンツ(断片)を、あなたという受け取り手がつなぎ合わせ、心の中で再生してもらえればと。  なかでも、ニアミスしたオオイシさんの< ダウンヒル・ア・ゴーゴー >内『 最新版・ウィスラーTRIP便利帖 』には、ボクが書ききれなかった、ウィスラーへの具体的な(そして、お金持ちのやり方でもなく、取材経費でもなく、実に現実的な)アプローチ方法がしっかりと書かれています。まずはこちらを参考に、ウィスラーへのバーチャル旅のプランを立ててみるのも面白いかもしれません。  しかし、限られた期間の中で存分に楽しむのであれば、これはもう明らかに『 ロデオ・サーカス 』、『 ジョイ・ライディング 』といった、プロフェッショナルにコーディネイトをお願いするのが、一番安く上がる方法です。ウィスラーで何が大切って、一番は、楽しく、そして安全なトレールを知ることです。つまり真実の情報。  こういった情報を、無料であると勘違いされている場合が多いです。しかし   正しい情報を持っている人は、それを得るために、努力を重ねています。  それを、分けてもらえるのです。情報、思想、そういった、目に見えないものを大切にしないのは、ヘルメットを被らずに、先の見えない巨大なリップをいきなり踏み切るようなもの(バイクパークで言えば『Crabapple Hits』だね。しかしこれはいきなり飛んでも安全だが)。どうぞご自由に。大病を患ったこともあるボクは、もう少し確実な人生を送り、悔いを残すことなく幽霊になることなく、死にた...

ウィスラーに持ってきたくないもの/つまようじ,酒

●気の知れた男の友人チーム ーー全4人ぐらいで。  つまようじではない。わざと間違えた。なにか失言をするとすぐにぶっ叩かれるこのご時世だが、いいか、災いを恐れずしっかり書くぞ、妻(旦那)・幼児は日本に置いてこい。  気の知れた、男4人ぐらいで、ウィスラービレッジの1ベッドルームとかを借りて、適当に雑魚寝をし、みんな独身気分でデタラメな自炊をし、食を分かち合い、酒はなるだけ飲まず、早寝早起きで体調を整えつつ、10日ぐらいかけて遊び尽くすのが、一番調子いい。  さすればパークに近い場所に泊まれ、この宿泊費がべらぼうに高い、世界有数のリゾート地ウィスラーでも、宿泊費1人300ドルぐらいで済むではないか。外食もびっくりするぐらい高い。そのため、できる限りクリエイティブな自炊生活をして、自分の中のコックさんを呼び起こそう。のちの人生にもきっと役に立つ。  で、酒だ。独学と経験で酒とカラダの作用の関係を勉強してきたことを少し書かせてもらう。  酒を視線が斜めるまで呑むと、その後3日ほどカラダの調子が悪くなる。免疫力も落ちる。風邪を引きやすくなったり、次の日に、自転車に『乗れ』てない状況になりがちになる。  また、酒を飲んで寝ると、睡眠が劇的に浅くなり、わりと早朝に目が覚めるのは皆さんも経験しているはずだ。だが、それ以上に問題なのは、いわゆる『心の二日酔い』問題である。 「ああ酔ったとはいえ、なんであんなことしちゃったんだろう。。。」といった、巨大な後悔が大きな要素を占める、酔い覚めの朝の『悪心』。これは酒の副作用、すなわち二日酔いの一部であると、呑んだくれで健康マニアの友人の医師に教わった。二日酔いは、ただカラダ的に気持ち悪くさせるだけでなく、人をむやみに後悔させ、心を蝕む。パンダソニックは、酒は嫌いだが、酔うのは大好きなので闇雲に飲むが、その次の日の朝は、本気でXXしたくなるぐらい、世界の全てを悔やみ、鬱になる。この鬱は、その日どころか、数日間続くこともある。  心が鬱になると、免疫力が下がるというのは、昨今やっと世間にも認知されるようになってきた。こんなことになるのは目に見えてるのに、大酒飲んでパーティアウトするのは、せっかくウィスラーまで来てるのに、もったいない。浴びるまで呑みたいなら、日本でヤればいい。短いステイの大切な1日を、二日酔いでカラダと心の調子と免疫力を落とし...

ウィスラーで持ってたくないもの/バッグ

●空身で走りたいときは ーー1日5ドルのコインロッカー。  これまでいろいろとゴタクったが、バイクパークはやっぱり何も持たずに走るのがベストである。今日は真剣にA-ラインと心行くまで向き合うのだ、という練習日には、すべての装備をコインロッカーにぶち込んでしまうとすばらしい。コインロッカーは、ゴンドラの左、公式レンタルバイクセンターの中にある。  1日5ドルで、クレジットカードが使え、しかもその日は何度でも入れポン出しポンできる。  ロッカー自体の間口は狭いが、奥に深いため、30リットル級のバックパックなら、二つぐらいは入れられそうだ。また、パンダソニックあたりだと必ずなくしてしまう鍵システムではなく、任意に設定できる暗証番号方式。この暗証番号とロッカー番号とを仲間内で共有すれば、ロッカーの鍵を渡さずとも、いろんなものを入れポン出しポンできるので便利である。数字だけのやり取りで開けられるため、取引きに使うと具合がいいかもだ。なんのだ。

ウィスラーに持ってきたいもの/ウェア

●着るもの2 ーー寒暖極端  簡単に言うと、ウィスラーの7月は暑いが、8月後半はいきなり寒い。一日の中でも寒暖は極端だ。Tシャツすらジャマなぐらい暑い時間帯が終わると、突如ダウンジャケットが必要なぐらい寒くなる。  日本の夏は、夜が冷えるなんて想像だに付かないが、夜に、例えば雨が降ったりなんかしたら、もう凍死してしまうのではないかと思えるぐらい凍える。決して、上着を持たずに夕方から夜にかけて行動してはいけない。必ず防寒具、それも軽く冬仕様のウェアを持っておいても損はしない。氷河期を乗り切った遺伝子を持つ白人の方々は、我々アジア人よりも寒さに対してなんだか強い。彼らの格好を信じてはいけない。ただ、おせっかいな人には必ず「暑くないの?」と聞かれるから、「東洋人(オリエンタル)は白人(コケージャン)より、寒がりな遺伝子(DNA)を持つんだ」と答えておけば、後は放っておいてくれるはず。  またウィスラーの夏は、結構雨が降るようである。2008年の7月〜8月前半はストレートに晴れまくり、防寒着を持って来てジャマだったかな、と少々後悔するほど暑かったが、昨年の夏は、わりと降ってくれたようである。前述もしたが、雨が降るといきなり気温は下がる。雨の日の夕方から夜にかけては、気温摂氏10度以下になることも珍しくない。雨の日のルーニーライドのアプレ(英語でアフターって言えばいいのに、なぜかフランス語でApresて言う)パーティは激寒い。しかもビールばかり飲むのでさらに冷える。フリースや厚手のアウターは、どこかに用意しておきたいものだ。パンダソニックは、ウールのアーガイル・セーターをどこにでも持っていっていた。  必ず持っておきたいのは雨具である。こっちで良さそうなやつを見かけたので、そいつお伝えする。BC州バンクーバーを本拠地とするウェアブランド、<ソンブリオ>の《ロームパンツ》が調子良さそうだった。ジーンズのようなルックスとシルエットと、そして防水性をもつパンツである。我々のように、乗るときの格好は基本的にジーンズで、雨の日も乗る人が欲しくならないわけがない機能が満載だ。そのうち手に入れて、実際の履き心地を試してみたい。ソンブリオのアパレル、全般のページは こちら だ。商品個別のURLがないというのは、昨今のデザイン系ウェブにありがちな構成だが、ボクはあまり好きではない。  パンツは...

ウィスラーに持ってきたいもの/プロテクター

●転ばぬ先のプロテクター ーーヒジヒザ胸背にフルフェイス。 「転ばぬ先のプロテクター」というフレーズを初めて雑誌原稿に使ったのはパンダソニックだという自信がある。このフレーズがお気に入りで、年に1度はどこかで無理矢理書いているが、ボク以外が書いたのを見たことがない。面白いと思うのだが。  どうでもいい話から始まった。パークを走るだけでなく、トレールでこそ身につけたいプロテクター。外にではなく、衣類の中にプロテクターをするのは、ウィスラーならではのオシャレ。基本的には、4年前のターザン記事と物事はあまり変わっていないので、そちらを参考に。  ただこれはコンビニで売られることを前提にした、幅広い読者層を対象にしているため、自転車専門誌読者のような『常識ある』人向けの記事ではない。そのため2つ補足しておく必要がある。 1)バイクパークでは、フルフェイス・ヘルメットを被ると、気後れしない。 2)薄手の胸プロテクター&背中プロテクターがあると、超安心。  もう昔を振り返るしかできないオレだが、この記事の中で ヤナギ が紹介していた半キャップヘル+ゴーグルというスタイルは目覚まく当らしかった。当時、こんなスタイルをする人は他に誰いなかったのだが、今ではそれこそウィスラーでも普通の格好となっている。パークでも気後れせず景観にとけ込めトレールでもきちんと走れ、しかも経済的エコノミックで運ぶのにも軽くて小さいこのヘルメット・スタイルを、当時の時点で提唱していたヤナギの先見の明に、改めて感服させられる。

ウィスラーに持ってきたいもの/携帯工具

●携帯工具ズ ーー持つべきだがサドルバッグにではなく。  そろそろ写真のない、文章だけの更新に嫌気がさして、読む気しなくなってる方もいらっしゃるのではないだろうか。さすがビジュアル世代の我々である。文庫に書かれた活字が唯一の日本語メディアだった少年期を過ごしたパンダソニックなもので、活字は音(ソニック)であると同時にビジュアルなのでもある。無料で読んでいただいてる読者の方々には、大変申し訳ない。  バイクパークのふもとに無料で使える工具はある。しかし、どいつもこいつも中途半端なものばかりだ。工具は自分で持っていたい。アーレンキーセット、チェーン切り&アンプルピン、予備チューブ、タイヤレバー、+ードライバー、携帯空気入れ。今回、これまでに食らったパンクで役に立ったのは 《トピーク・マウンテンモーフ》 だった。軽いのでバックパックに入れておいても遜色なく、なによりホースが付いているので、空気が入れやすかった。  しかし、サドル/シートポストの項でも述べたように、バイクパークでは携帯工具をサドルバックに入れておくのはお勧めできない。サドルバッグ自体もお勧めできない。繰り返すが、リアサスがボトムアウト(フルボトム)したときに、タイヤがサドルバッグにぶりぶりしてしまうからである。ぶりぶりに乗るのは気持ちいいが、乗っているあいだにぶりぶりするのは気持ち悪い。

ウィスラーに持ってきたいもの/バッグ

まだまだ続くぜ。 ●バッグと水 ーーウィスラー生水を(勧めないが)飲みたい。  今回は、大きめのバックパックを持ってきた。 <ドイター> の《トランズアルパイン》だ。先の冬、バンクーバー市に2ヶ月ステイしたときに持っていた、同じく<ドイター>の《スーパーバイク》容量22リットルでは、少々小さく感じたからだ。デジタル一眼レフボディ+レンズ2本、コンピュータ、その他秘密の小物類を入れておくと、すぐ満杯になってしまったからである。  しかし、バイクパークやトレイルを走るには、この《トランズアルパイン》は少々大きすぎる感もあった。確かに何でも入っていいのだが、その分重くなる。荷物が重くなると、走ってるときの気持ちいー感が少なくなる、皆さんご存じのように。まあ、大は小を兼ねるので、問題ないという意味では問題ない。荷物は少なく。デジカメは小さく。  ボクがパークを走るときにバッグの中に入れていたもの。  携帯工具、替えチューブ、空気入れ、なぜだかすぐ小腹がすくのでプチ・スナック(もろちんチョコレートだ)、いつでもすぐ寒くなるのでウィンドブレーカー、小さなカメラ、ペン、紙、携帯カイロまで入ったファーストエイドキット、そしてハイドレーションパックに入った水。こんなに持つのは、何があってもなんとかできる装備がないと山を走れないオールドスクールで心配性なトレイルライダーだからだボクが。  水はパークではそんなに重要ではない。リフト乗り場は水飲み場でもあるので、まあ持つ必要はないが、フルフェイス・ヘルメットを被っていると、チンガードがジャマするので、ヘルメットを取りフルチンにならないと飲みにくいので面倒だ。そういった意味で、ホースから水を飲めるハイドレーションパックを背負っていれば、フルフェイスを被ったままでも、つまりコース途中でも水を飲める。まあ下に降りるまで我慢すれば良いという話もある。  ウィスラーでは水は無料だ。そしてなにより、ウィスラーの水道水はおいしい。おいしい。おいしい。三回書けるほどおいしい。ちょっと南に下ったバンクーバーの水道水より断然おいしい。いわんや東京のケミカル水と比べると悲しくなる。なので、もしカラダと水の関係を気にする人がいるのであれば、できるかぎり水道水を飲むのがいいとみた。  しかし、山に流れる水は、どのローカルに聞いても「うーん、どうだろう、飲めるかなあ...

ウィスラーに持ってきたいもの/ブラシとオイル

●洗車ブラシとオイル ーー洗った後には潤いを。  パークには無料で自転車を洗えるジェットウォッシャーがあって、トレールライドの後とかにも使い勝手いい。洗車ブラシがあると、もっといい。ベアリングやサスペンションなどのヤバい部分に水をかけずに、マシンはいつでもピカピカだ。  洗ったら、必ずチェーンオイルを付けよう。晴れてる日が続いても、土ぼこりがチェーンをいためるので、オイルは必需。スプレー式じゃないトロリ式の小さなボトルが、飛行機でも運びやすく便利だ。変速メカ系のケアもできるので、トラブルが少なくなる。

ウィスラーに持ってきたいもの/サドル・ピラー

●シートピラーとサドル 長めのと短めのを2種類  シートポストこそ、2種類の長さが必要だった。昨今のフレーム、特にWサスバイクは、シートピラーを上下させられる幅が少なくなっている。トレールではシートを目一杯高くするためには、ダートジャンプトレールでジャマになって飛べないぐらいの高さになってしまうのだ。  それに、ダウンヒルとトレールライドでは、サドルのいい角度が変わる。ダウンヒルでマシンを抑える押さえる道具としてサドルを使う場合、サドル前部をオっ勃ち気味にし、上りも登るトレールでは地面と水平にすると具合いい。しかし、その度いちいちサドルを取っ替えたり、角度を変えるのはめんどくさい。そのため、できれば2セット用意しておきたい。  ちなみに、ダウンヒル&ダウンヒルジャンプでは、サドルの高さがあっても意外に気にならない、というのがわかって面白かった。これだけ力説しておいてなんだが、パークライドとかダートジャンプとかしなければ、シートピラーは一本でこと済むかもしれない。次回来るときは。。。シートピラーを切る工具を持って来る。  あと、中ぐらいの大きさ以上、握りこぶし二つ分以上の大きさのあるサドルバッグは付けない方がいい。リアサスがフルボトムしたときに、ぶりぶりってタイヤに擦って、サドルバッグが壊れる。

ウィスラーに持ってきたいもの/タイヤ

●タイヤ ーーサイズ2.3以上の太いのを。  太いほどいい。タイヤが太ければ、トラクションを目一杯稼げる。パークではもちろんダウンヒル系タイヤが目白押しで、《 マキシス・ミニオンDH F 》を前後ともに履くのが、今んところの流行りのようだ。《 ケンダ・ネヴェガル 》もよく見る。  一方、トレールでも、そんなタイヤで走る連中をよく見る。もちろんトレール専門のオールマウンテン系フレームに乗る人々にはダウンヒルタイヤは見かけないが、それでも重いことさえ忘れてしまえば、上りでもよりトルクのかかる良いタイヤとして扱うことができる。  とにかくウィスラーのトレールは、ぼこぼこなのだ。いたる所に根っこと岩。そんな路面を走っていると、頭に流れるのは『ルーツ、ロック、レゲエ』(ボブ・マーレー)である。そういうわけで、単にスタミナがあるだけでは、まともに登れない。そこでタイヤの直接的なトルクに頼るわけだ。だから太いの。ブロックも、大味なボコボコしたやつがいい。今回はなんとなく2.2ぐらいのものが付いていたが、次回は2.5近くのタイヤにしてみたい。《 タイオガ・ブルードラゴン 2.5 》にしてみたい。太くて軽くて良さそうだ。  しかし、小猿によるとサイドウォールが堅めでないと、コシが少なく頼りなく感じる、という。確かに、あれだけガレた上りならタイヤ自体のコシがあったほうが、最終的なトラクションの粘りが必要となる。いわゆるコシ砕けを起こし、タイヤがずるり滑って自転車を降りなくて済むためにも、硬めのサイドウォールが必要なのだろう。履き比べてないのでわからないが。が、その分重くなりもするので、総重量を考えると、太めの軽めでもいいのかとも思えている。

ウィスラーに持ってきたいもの/ハンドルバー

●ハンドルバー ーー700mm程度でもOK。 ●ステム ーー50mm程度までにしておきたい。  先にハンドルバーは、幅広(680mm程度)がいいと述べているが、じつはさらに広くても問題なさそうだ。ローカルの付けるハンドルをみると、700mm以上なんて当たり前だ。例えば地元<クロマグ>の作るハンドル《フーバーズ》は、28インチ、711mmの長さである。  これまで、マウンテンバイクのハンドル幅は、肩幅よりも少し広いぐらい、と教えられてき続けたが、今どきはそうとう広くてもいいぐらいになってきた。10年前と今とでは、乗るところも乗り方も変わっているのだ。  しかしこれだけ幅広だと、必然的にステム長も短く近くなり、トレールライドではすこし難航する。上りでハンドルを引いてトルクを掛けようとすると、特に急な登りでステアリングがふらつくのである。  その解決策として、当初『2種類のステム+ハンドルを用意せよ』と書いたが、間違いだった。本当は『トレール上りのハンドルの引きは、下腹部に向かってきっちり引く、or、あまり気にしない』である。  ハンドルが狭くステムが長いほど、上りでのハンドルの引きの方向は、下腹部シートポストのちょうど真上あたりに向かって、ふらつくことなく引かれていく。しかし人間、鍛錬すれば広いハンドル短いステムでも、きちんと下腹部に引き寄せ、登ることができる。手強く楽しいのは下りである。このあたりは、日本で練習しておいても損はないはずだ。各種 ライディング本 が、その手助けとなるだろう。

ウィスラーに持ってきたいもの●マウンテンバイク編

 そろそろレポートも終盤戦に入り、書き残しておかないと忘れちゃう時期がきた。ちょうどいいことに、都会(バンクーバー)から帰ってきてからというもの、ウィスラーは数日雨続き。ほんの10日前の暑い暑いあの日は一体どこへ行ったんだろうというぐらい。日に日に陽も短くなり、夕方の光の具合も日々変わり、ついに秋の訪れなのかという微妙なシーズンである。  これから時間を見て、ウィスラーに持ってきてよかった、持ってくればよかったというものを、少しばかりまとめてみよう。ウィスラー中期滞在を、お手軽に、そして快適に過ごすために必要なものズだ。あとは個人の好みで足したり引いたり。 ●ミッドバイク サスペンションが前後6インチ程度のミッドバイクがあれば、なかなかに楽しめる。  バイクパークでは、山頂ガルバンゾ(がんばるぞ)駅からの、ジャンプオンリーなダウンヒルコースライン、《フライトトレイン》to《ダートマーチャント》to《A-line》をストレスなく走ることができた。最高リップto リップで6mほどのジャンプを飛び、日本では降りたこともない高さのドロップの降りることができた。1本の周回は、約30〜40分。標高差は800mほど。日によってはベースと山頂との気温がずいぶん違うこともある。  一方、トレールの上りでは、フロントサスを100mm程度まで縮められるシステムが付いていると便利だ。これを縮めておくのとそうでないのとでは、そうとう上りのポテンシャルが変わる。軽く、サスのストロークの長いWサスミッドバイクは、上りめではタイヤが滑りにくく、下りめではスピードが出るほどに楽しい。根っこをジャンプにしたり、壁を高めに走ることもできる。  パークにはビッグバイクを、そしてトレールにはよくできた5インチ120mmストローク程度の軽量リアサス、あるいはフロントサス6インチ程度のハードテイルという2台体制が理想だが、そうでなく1台ですべてを、という旅人精神に乗っ取るなら、登れる下りマシン1台という選択はむしろ正解かもしれない。  ビッグバイクに対する補足だが、先にも述べたように、バイクパークを全てミッドバイクで走っても、なんら問題はない。非常によくできたパークである。200mm以上あるビッグなサスなら、ある程度走れる人であれば、コース任せのライディングで問題ない。ただ、スピードがあがることに対するセイフテ...

今一番欲しいリアサスフレーム

 十余年ぶりに、欲しいリアサス・マウンテンバイク・フレームに出会った。シアトル発のブランド、Corsair《コルセア》である。  創立してから1年半ほどの、これからのブランドだが、まず気を引くのはその成り立ちストーリー。この《コルセア》の創業者の名前は、ダグ・スチュアート。ダグは、2年ほど前まで、高級軽量自転車パーツブランドとして知られる《FSA》の社長であった。 「話すと長いから簡単に言うと、FSAを辞めたあとに《コルセア》を作ったというわけだ」とダグ。きちんとしたグラヴィティ・レーシング・ブランドを作りたかったそうだ。自分で起こしたブランドが大きくなり海外資本に買われ、そして辞めるというのは、マウンテンバイクの世界ではよく聞く話。数々の伝説が生まれ、再生し、あるいは消えていった。そのうちそんな話をまとめても面白いかもしれない。 『グラヴィティ・レーシング』とは、数あるマウンテンバイク競技の中でも、地球物理の特性である重力、ならびに慣性すなわちモメンタムをメインの動力として使うレースのこと。ダウンヒル、スラローム、スロープスタイルなどがそのトップ種目としてあげられるが、乗り手の意識としては、ダートジャンプ、トレールライド、BMXトラックなどもグラヴィティ・ライディングの範疇に入る。自転車マニア的に言うなら、ペダルを漕ぐコグを回す行為を最小限にするなるだけ漕がない乗り方、となる。  とにかくFSAを退陣したダグは、元ダウンヒル・レーサーのデザイナーと組み《コルセア》を始めた。全体的なスタイリングにはそれぞれ好みがあるだろうが、例えばこの白いスロープスタイル用《ケーニッヒ》のなかで一番惹かれたのは、リアサスペンションの機構である。  いくつかのピボットが、とても美しくまとまっている。しかも、表からはその複雑そうなリンクが一切見えないのが、いいのだ。  だが、いちど動くと、その動きに感服する。 まずは動画で確認 してほしい。別のモデルだが、基本の動きは一緒だ。リアサスが縮むと、リアホイールの軸が後ろ斜めに伸びるよう、つまりチェーンステー長を伸ばす方向に動く。ダグ曰く「4バーリンクは、リアホイールの軸が上下に動くだけだが、これはホイールベースを延ばす。つまりフロントサスが縮んでホイールベースが縮んだ分だけ、伸びる」  とかく自転車は乗らないとわからないので言及は避けるが、...

出物、再び

また、マウンテンバイクの出物を見つけました。 Santa Cruzの あれ? ファクトリー柄? なんで? よく見りゃ、ダウンヒル界のスーパーエリート、スティーブ・ピートのやつじゃないですか! 調べてみるほどに、どうもスティーブが2007年にワールドカップを乗っていたモデル(か、そのサブバイク)に見えて来る。フロントフォークとか、ホイールとか、どうもそれっぽい。 しかし、シートピラーとか、ステムとか、ハンドルとか、わりと小物系パーツのあたりは適当なものが付いてる。ホントに本物? 価格5000ドル。高い? 安い? 書いてある番号に電話したら、スティーブ本人が出たりして。 今日は、クランクワークスのメインイベント、Slopestyleでした。よくわかんないなりに、とてもおもしろかった。会場に流れる緊張感がすごかった。こういう肌でしか感じられないものの中にこそ、書かれるべきものが、隠れているのです。

A-line ファッション

今日たのしくA-lineで飛んでいたら、 コース上でこんな娘に追いかけられた。 ウィスラーあたりじゃ当たり前。 なわけない。 彼女には確固とした男気を感じる。見習わなくては。

フリッキン'

 恒例の木曜日、トゥーニーライドの日。クランクワークス開催中とあって、ビレッジ周辺のトレールを走るコース設定となっております。  先週が、劇的な岩と上りの組合わさった大変なコース(ボクは乗車率70%ぐらい)だったので、ちと覚悟していたのですが、今回は結構クロスカントリー的なレイアウト。ぐぐいと踏んでいけるトレールだったので、気持ちよく乗り倒すことができました。一緒に走った辻くんは、あっという間に遥か彼方に消えさりましたが、コース途中でビール1缶振る舞われ、おかげで酔ってんのか上りが辛いのかわかんないままぶっ飛ばせ、わりかし早いうちにゴールできて満足。 この頂上で、ビールをもらって飲み干した。  で、その後のパーティはビレッジ内のカフェ。ビールとビールとビールとサーモンバーガーが待っており、ビールによる水分補給のあとは、例によって視線は斜め。視線がだんだん逆さまになろうとする午後9時半ぐらいになり、やっと暗くなったので、帰ろうかと思って自転車に近寄ると、誰か親切なひとが、赤ライトがピカピカ光るフリッカーを自転車に付けてくれてました。  周りを見回すと、みんなフリッキン・ピカピカです。ウィスキーのJim Beamのロゴが入ったフリッカーを、そのへんでみんなに配っていたのですな。フリック、というのは日本語では点滅する、という意味。なのでみんなピカピカ・フリッキン。クマに気をつけるため大声で歌いながら帰れば、街灯のほとんどない道でも、少しばかし安全。  このフリッカーはねえ、夜に自転車乗るならマストですよ。職業ドライバーの方に、心からお願いされました。死にたくなければ。 ドナー(献体)サイクリスト になりたくなければ。日本でも。写ってないけど、ヘルメットの後ろも、もろちんフリッキン。  いくつかフリッカーをぶら下げとけば、自前のディスコ・ライトになるのでカッコいいよ。自転車に乗る時、 グラストンベリー発サイレント・ディスコ とかしてる場合じゃないな。そんなに音が欲しいなら、スピーカー背負って音を流したいものだ。さすればクマも寄ってこない。合唱系ベートーベンの『第九』なら大人数と思われ、効果的かと思った。酔っぱライ度が調子よくなる音フロウでもある。  帰ろうとした直前、Mr.Brownこと故ジェームズ・ブラウン氏による『Get up offa that thing, danc...

2008 Crankworx Air Downhill

2008Crankworxクランクワーク ス、妄想中継中。 本日はJim Beam Air Downhillジムビーム・エアダウンヒルの日。あのジャンプが公称60個あるA-Lineを最速に、そしてスタイリッシュに下るのは誰なのか! それを競う日です。 見てきました。 スーパースターCedric Graciaセドリック・グラシア、ダウンヒルの貴公子Greg Minnaarグレッグ・ミナー、しかし優勝は、3年連続、ウィスラーにコンドミニアムを持つ36才、フライアン・ブライアンBrian Lopesロープス!  ロープス、インタビューでは、昭和46年生まれならではの落ち着いたコメントを残しております(動画ありました。おかしいと思ったんだ。上記貼り直しました)ミナーやっぱカッコいいです。

Shimanoの2009新作シューズ

Shimanoシマノの2009年型シューズ発見。 北京に合わせて出してきたのでしょう、MP66の後継版、ナントカ66。SPD対応。Dura-Ace的レーシー&セクシーさ。 一方フラットペダル対応は、 DXペダルのピンに喰い付きそうな、しかもビブラムソールはMP90から引き継いだ AM40。 緑がハヤリのようです。 Scottスコット。 Giantジャイアント。 Specializedスペシャライズド。