ボクの歪んだ愛の源のひとつである、ビッグブラザーオルマイティ!こと倉科昌高氏の個展が開かれている。カスタムペインターであるビッグブラザーと、『造形』というか想像を現実化させるユニットであるGELCHOPさんとの共同個展だ。2009年10月29日〜11月29日までの開催。
「D.I.Y. by Masataka Kurashina & GELCHOP」
http://www.shopbtf.com/at/tenran_091027.html
Masataka Kurashina http://m-kurashina.com
GELCHOP http://www.gelchop.com/
何をしてるかと言えば、ボクの言葉だと『未来のホームセンター』となる。果たしてホームセンターというのは、世界各国における男たちの想像力(創造力)の源。これを題材とするのは、創造(想像)を生業とするものなら、しごく自然な成り行きだ。
ホントにホームセンターだと勘違いして入ってくる方々もいらっしゃる未来のホームセンターに並んでいるのは、現代の感性だと「使えない」あるいは「アート」として捉えられがちな、未来のDIY道具たちである。
例えばこれらハンマー。現代感性ではアートにしか見えないかもしれないが、全て実用品である。上段右から殺す用、刻む用、潰す用、こねてボール状にした後に刺して焼く用。
レディメイドのペイントやタンコブなど、ヘルメットを使用する側が後からしてしまう未来に先回りして、的確に具現化してくれている。ちなみにビッグブラザーは、元ダウンヒルライダー、愛車は《FUNK》である。
FUNK http://www.funkcycles.com/
さて他にも、非常に使えそうな道具が山ほどあった。例えば、ダート系自転車ライダーなら、かならずや必要となるこれら道具。すべてハンドル付きだ。
切り開く用。
ディグ用。
飛び面とバックサイドをきれいにする用。
惜しむらくは、ハンドルにはブレーキレバーもアクセルレバーも付いていないため、動きがすべて手動となるところだ。
ああ、これに動力が付いていればなあ、と思うのが現状の常識なのだろうが、エコロジカル&脱メタボリック・シンドロムという『私たちが、未来の地球に残していきたいもの。。。』的なこれまた現代の常識である未来視点からみれば、ごく当たり前のトレールメンテナンス用道具である。
ところで、これら未来の道具を、いち早く現代で、他動(あるいは自動?)にしてしまったのがこれだ。ホンダのガス一本で地面が耕せる耕耘機。
ホンダ・ピアンタ http://www.honda.co.jp/tiller/pianta/
もう少し地面深くまで耕せれば、ジャンプに盛る土をほぐす用のマシンとして有効なのだが、これはホンダさんにダウンヒルマシン《RN01》開発の再開とともに、深く再考して頂きたいところである。《RN01》にガス式ペダリング・アシストなんて付けたら、かなりいいと思いまっせ。
http://www.honda.co.jp/MTB/race2004/formation/machine-rn01/
http://www.honda.co.jp/MTB-W/race2007/
こちらに展示してある道具たちは、そのほとんどが販売中。もちろん価格も、未来の価格だ。現代のホームセンターなら500円で買えるものが、未来には、その数倍の価格は軽くする。
ボクはこれを買った。良いものを庭に植えて育てるために使う用に買った。しかし再び惜しむらくは、このスコップにシマリスが乗っていることだ。
どいてよ、お願いどいてよ。しっしっ、ってやってもどいてくれない。ああ今日もリスが乗ってるので、このスコップ使えない、仕方ない、植えるのはまた明日にしよう。よし明日だ。今日はリス、どっかに行ったかな? ああ、まだいるよ。まだかわいいよ。今日も植えられない、早く使いたいよ、明日こそ使えるかな? という、ずっと使いたい用の未来スコップである。ミッシーを助け出すその日まで。
そういえばビッグブラザーは先日、リアルのボディもライブでカスタムしていた。これはそのときの模様。チョンチョンと仕上げ中。