みんな。
週末とか祝日とかの、晴れた日の夕暮れどき、
地元の商店街とかいくと、
おっさんみたいなおばちゃんが
買いもんしたりしてるだろう。
あの人たち、男だ。
続きよむ?
流行り言葉では『女装子』とかって言うらしいが、
女装する男性文化というのは、明らかに存在する。
先日、そんな集まりに混じらせてもらう機会があり、
いろいろとお話を伺えた。
話を聞くうちに見えてきたのが、
世に言う女装には、いろんなスタイルがあることだ。
そして、そのスタイルごとにプライドがあり、
互いに理解できるものの、なんか微妙にわかんない的な
意識差がある。一緒くたにチャリとかいうなよ、
全然違うじゃん! という我々と自転車生活人と全く同じ。
まず女装には、ゲイというかトランスジェンダーというか
いわゆる性同一性障害(障害?)に起因するものがあり、
これはもう趣味というより国家ごと、政治の範疇だと思うので、
ここでは割愛。自転車の政治活動は、
自民党と疋田さんにまかせるよてのと同じ。
で、純粋に女装というもので考えると、そこには
1)ファッション
2)美
3)愛
の3ジャンルが存在するようだ。
(なにせ、付け焼き刃で書いているので、
大間違いをしている可能性もあります。
その場合は、お叱り、ご訂正の連絡をお願いします)。
1)ファッション
表現として女性的なファッションを身にまとう目的。現在では、いわゆるアニメキャラなどのコスプレを根流に持つ『コスプレーヤー』が、主に中世東欧のゴシックがもつエッセンスを組み入れ、ゴシックな美少女という像を自ら作り上げているものが主流であるようだ。
ファッションなので、外にでる。友人と集まって、東京・原宿を中心に散策するという。また、勉強家であることも多いらしく、東欧はもちろん、さまざまな国(主にゴシック系なのかな?)の文化に造詣が深いこともままあるそう。
服装がかわいくて人目につきやすいため、さまざまなトラブルが起こりそうだが、そこは楽器のケースを背負って『バンドやってるんですー』と言っていれば、なんとかなりやすくなるというアドバイスを頂いた。
2)美
ダークサイド東京の基礎ともいえる新宿二丁目を起源とする、ポップな女性美を突き詰めていくスタイル。いわゆるゲイバーなどのホステスやドラァグ・クィーンなどがこれに当てはまるのではないかと思われる。
美しくある自分を魅せるのを目的とするため、化粧、肌の手入れなどの男性には未知の世界がセットとなる。にがりで行うピーリング、鬼瓦権造ティックな青ひげを隠すファンデーションの選び方、塗り方などなど、そこには奥深い求道があるという。
このスタイルにとって外出とは、ショーアップを目的とした移動手段であり、その移動最中に、いかに違和感なく移動するかというのが、主な悩みどころだ。簡単なのはコートを羽織ること、そしてもう一つ簡単なのは、そのまま思いっきり派手な格好で出かけてしまうことだ。そうすれば、ピュアな子どもも「ああ、このひとはおもしろい人なんだ」と納得、とくに騒ぐこともない。
逆に、中途半端な格好で出かけ、子どもにじっと凝視された末、「おかあさん、あの人なんか変だよ」と騒がれるのが、いちばんヘコむという。
3)愛
特に外出することもなく、人に見せることはほとんど(全く)なく、自分の愛を確かめるためにするスタイルである。「小さい頃から、母親の服を着るようになって」と語るユウさんは、他の派手派手キメキメの方々のなかにいると、とてもおとなしい方のように見えた。しかし、その愛は、深い。
女装時の外出は、これまでほぼ皆無。基本、自室と鏡が相手であるため、2)で活発に行われている情報交換などとは縁遠く、化粧方法なども自分で仕入れた知識での自己流。歩き方もしゃべり方もタバコの吸い方も、ものすごく男である。しかし、もうかれこれ20年ほど、この愛は続いてきているそうだ。
「これから、どんな服を着てみたいですか?」という質問に「そうですね、シックなドレスが年相応なので、着てみたいですね」と答えた彼は、近々、やっと独り身になれるそう。奥さんにカミングアウトは? との質問には「絶対に、ないです。何を言われるか、わかったもんじゃない」
とにかく、隠して、隠し通すこと。それが愛に生きる人々のできる、現代日本社会に置ける一つの選択肢であるという。
そんな愛に生きる人が、気持ちいい休日の午後、意を決して、外出する。目線を落としながら商店街を歩き、女性として買い物をする。そんな愛に生きる彼らを、我々は絶対に「チャリ乗ってシャカシャカやってなんやあいつら」なんていう人々と同じ目で見てはいけない。彼らには女装という愛があり、我々にもマウンテンバイクという愛があるからだ。
余談だが、全スタイルに共通する悩みはトイレ。男用、女用、どっちに入るの? は大きな問題だ。が、これは、街にある共用トイレの場所を覚えておくことで、ある程度解決できるという。最近ではバリアフリートイレなどとして、車いすでも入れる男女共用トイレが増えているし、コーヒー店などにも男女兼用トイレが増えている。未確認情報を加えると、大手デパートのいくつかにそんな疑問を投げかけたところ、答えはほとんどが「女性用に入ってください」だったそう。
週末とか祝日とかの、晴れた日の夕暮れどき、
地元の商店街とかいくと、
おっさんみたいなおばちゃんが
買いもんしたりしてるだろう。
あの人たち、男だ。
続きよむ?
流行り言葉では『女装子』とかって言うらしいが、
女装する男性文化というのは、明らかに存在する。
先日、そんな集まりに混じらせてもらう機会があり、
いろいろとお話を伺えた。
話を聞くうちに見えてきたのが、
世に言う女装には、いろんなスタイルがあることだ。
そして、そのスタイルごとにプライドがあり、
互いに理解できるものの、なんか微妙にわかんない的な
意識差がある。一緒くたにチャリとかいうなよ、
全然違うじゃん! という我々と自転車生活人と全く同じ。
まず女装には、ゲイというかトランスジェンダーというか
いわゆる性同一性障害(障害?)に起因するものがあり、
これはもう趣味というより国家ごと、政治の範疇だと思うので、
ここでは割愛。自転車の政治活動は、
自民党と疋田さんにまかせるよてのと同じ。
で、純粋に女装というもので考えると、そこには
1)ファッション
2)美
3)愛
の3ジャンルが存在するようだ。
(なにせ、付け焼き刃で書いているので、
大間違いをしている可能性もあります。
その場合は、お叱り、ご訂正の連絡をお願いします)。
1)ファッション
表現として女性的なファッションを身にまとう目的。現在では、いわゆるアニメキャラなどのコスプレを根流に持つ『コスプレーヤー』が、主に中世東欧のゴシックがもつエッセンスを組み入れ、ゴシックな美少女という像を自ら作り上げているものが主流であるようだ。
ファッションなので、外にでる。友人と集まって、東京・原宿を中心に散策するという。また、勉強家であることも多いらしく、東欧はもちろん、さまざまな国(主にゴシック系なのかな?)の文化に造詣が深いこともままあるそう。
服装がかわいくて人目につきやすいため、さまざまなトラブルが起こりそうだが、そこは楽器のケースを背負って『バンドやってるんですー』と言っていれば、なんとかなりやすくなるというアドバイスを頂いた。
2)美
ダークサイド東京の基礎ともいえる新宿二丁目を起源とする、ポップな女性美を突き詰めていくスタイル。いわゆるゲイバーなどのホステスやドラァグ・クィーンなどがこれに当てはまるのではないかと思われる。
美しくある自分を魅せるのを目的とするため、化粧、肌の手入れなどの男性には未知の世界がセットとなる。にがりで行うピーリング、鬼瓦権造ティックな青ひげを隠すファンデーションの選び方、塗り方などなど、そこには奥深い求道があるという。
このスタイルにとって外出とは、ショーアップを目的とした移動手段であり、その移動最中に、いかに違和感なく移動するかというのが、主な悩みどころだ。簡単なのはコートを羽織ること、そしてもう一つ簡単なのは、そのまま思いっきり派手な格好で出かけてしまうことだ。そうすれば、ピュアな子どもも「ああ、このひとはおもしろい人なんだ」と納得、とくに騒ぐこともない。
逆に、中途半端な格好で出かけ、子どもにじっと凝視された末、「おかあさん、あの人なんか変だよ」と騒がれるのが、いちばんヘコむという。
3)愛
特に外出することもなく、人に見せることはほとんど(全く)なく、自分の愛を確かめるためにするスタイルである。「小さい頃から、母親の服を着るようになって」と語るユウさんは、他の派手派手キメキメの方々のなかにいると、とてもおとなしい方のように見えた。しかし、その愛は、深い。
女装時の外出は、これまでほぼ皆無。基本、自室と鏡が相手であるため、2)で活発に行われている情報交換などとは縁遠く、化粧方法なども自分で仕入れた知識での自己流。歩き方もしゃべり方もタバコの吸い方も、ものすごく男である。しかし、もうかれこれ20年ほど、この愛は続いてきているそうだ。
「これから、どんな服を着てみたいですか?」という質問に「そうですね、シックなドレスが年相応なので、着てみたいですね」と答えた彼は、近々、やっと独り身になれるそう。奥さんにカミングアウトは? との質問には「絶対に、ないです。何を言われるか、わかったもんじゃない」
とにかく、隠して、隠し通すこと。それが愛に生きる人々のできる、現代日本社会に置ける一つの選択肢であるという。
そんな愛に生きる人が、気持ちいい休日の午後、意を決して、外出する。目線を落としながら商店街を歩き、女性として買い物をする。そんな愛に生きる彼らを、我々は絶対に「チャリ乗ってシャカシャカやってなんやあいつら」なんていう人々と同じ目で見てはいけない。彼らには女装という愛があり、我々にもマウンテンバイクという愛があるからだ。
余談だが、全スタイルに共通する悩みはトイレ。男用、女用、どっちに入るの? は大きな問題だ。が、これは、街にある共用トイレの場所を覚えておくことで、ある程度解決できるという。最近ではバリアフリートイレなどとして、車いすでも入れる男女共用トイレが増えているし、コーヒー店などにも男女兼用トイレが増えている。未確認情報を加えると、大手デパートのいくつかにそんな疑問を投げかけたところ、答えはほとんどが「女性用に入ってください」だったそう。