マウンテンバイクには、ハマーシュミットというパーツがあって、いま一番ホットなパーツです。
自転車の前ギアを、ディレーラーこと変速機でするのではなく、こんなふうにユニットとして組み込んでしまい、チェーンを動かすことなく2段変速できるパーツです。これは2008年にクロマグで乗ったプロトタイプの写真。タイラー・モーランドの自転車です。
どういうものかは、月刊『バイシクルクラブ』の6月号の、海上さんのページに、深く解説してあります。いまなら、バックナンバーも買えるでしょう。
写真右、ダッキーの上にあるのが
ハマーシュミットというパーツです。
クランクと、変速機と、
ギア2枚と、BB込みで、ボクの欲しいやつは
84000円。
で、このハマーシュミットが、必要な理由。
1)チェーン・ジャム(チェーンはずれ)が
構造的になくなるから。
この間、草津でのレースで最下位だったのは、
途中でチェーンが落ち、それをわざわざ止まって
入れ直してしまったからだ。
だって超楽しいコースだったので、タイム出すよりも、
残ったコースをジャンプを、ちゃんとチェーンの入った
自転車で、気持ちよく走りたいと思ったんだもーん。
しかたない。タイムは出なかったが、
リズムセクションあとのゲレンデジャンプは、
自分なりにひねれたから満足です。
2)重心が、中央に、集まりやすくなるから。
記事の中で、ヒロはこんな風に言ってます。
「重心がハマー(シュミット)を装着している場所に
集まり、操作性が上がった感じになった」
より難しく言うとマスの中央化による旋回性の向上、
みたいなことになるんでしょうけど、
これをフルサスに付ければ、
バネ上重量がどうのこうので、たぶんさらに乗り味が
自由になるのではと。
つうところです。この間のハードテイルクラス優勝のときも、
ヒロがこの自転車に乗ってたのが、物欲に磨きをかけました。
以上、ハマーシュミットへのラブレターでした。
クロマグ/フォトグラファー海上さんの、
この『バイシクルクラブ』の連載ページは、
すごくいい写真がズラリ並んで、ねちねちと
いろんなことを解説してくれるから、好きさ。
繰り返しですが、世界で初めて開発したのは、
株)日本自転車変速機製作所だったようです。