例の計画の同僚である9ちゃん。先日、秦野の伝説が営むお店の走行会に同行させてもらったそうな。
「いやもうスゴいトレールをつないでもらってさ。感動した」と9ちゃん。カーボンフォークとクロモリハードテイルのマウンテンバイクで参加し、同行の方に『それで、大丈夫ですか?』と心配されるものの、山走り歴20年の実力の方が、機材の進化よりも上じゃい、と迷いなし。
もちろん、途中の激下りセクションにも、なんの迷いなく突っ込むが果たせるかな、フロントフォークが途中の岩に喰われ、転びはしなかったものの、胸の下付近をサドルで強打。グォっ、と一瞬叫ぶが、そこはベテラン。その後は何事もなかったかのように、むやみに笑顔を振りまく。最後の上り返し舗装路は、微笑みと脂汗とが同居する中、上りきった。
「たぶん、あばら、軽く折れてる」と9ちゃん。しかしマウンテンバイカーの常識として、あばら骨が折れた程度なら、無傷である。
病院行ってもレントゲン取られて「折れてるねー」と笑われる以外に、なにもなすべきことはない。あばら骨が折れたまま、世界選手権を走り、日本人最上位を獲得した選手もいたほどだ。笑いとくしゃみだけに気をつけていれば、忘れた頃には直ってる。しかもお土産に、オオタケ畑で取れた芋をたくさんもらったそうだから、むしろ得したとも言える。