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自転車における国の話ーーユーロスターについて

「これはイギリス?」

「ちがうよ、フランス」

「フランスはかっこいいの? ボナペティ!みたいな?」

「そうね、かっこいいね。繊細だね。ボナペティは、わかんないけど」



「ゴツいのはドイツ?」

「ドイツなんかないよ。それはアメリカ。
アメリカらしく『フール・プルーフ』。
直訳すると『バカ防止』。誰がやっても間違いない」





「イギリスはどうなの?」

「あれはね、造りでいうと、わりとテキトー。
まあ合理的という意味では合理的なんだけど、それでも
『その辺にあったやつで、なんかやってみたら、
うまくいってます』みたいな」

「日本はフランスなの?」

「残念ながらイギリスなんだ。もうだいたいイギリス」



自転車バルブの話です。



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*イギリス(英式) 通称;ウッズ




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*アメリカ(米式) 通称;アメリカン、シュレーダー





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*フランス(仏式) 通称;フレンチ、プレスタ






「フランスには、イギリスの空気入れは使えないの?」

「いや、使えるよ。アダプターがある。
フランスとイギリスをつなぐんだ」

「ドーバー海峡?」

「ていうより、ユーロスターかな。時速300km」

「新幹線より速いね」


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*変換アダプター(仏式>英式) 通称;ユーロスター



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