しまった、パンクだ! パンクは忘れた頃にやってくる。
予備チューブにさっさと替えてしまうのが一番だが、
本日2度目のパンクの場合はどうする?
人としての最低限の装備であるパッチキットぐらい、
筆箱の中に入っているだろう。オレのはいつでも入っている。
それは、自分のパンクを直すためではなく、
他人のパンクを直すためだ。
人間として生まれたからには、一度は他人に感謝されたいもの。
その、最も手軽で有効な手段が、パンク修理である。
このパッチキットの使い方ぐらいは、今、この自転車時代を生きる一人として
覚えておきたいものである。
パンクを直せれば、恋が芽生えるかもしれない。
一方で、女性陣は、お目当ての男性の前で
スムーズにパンクする技術を覚えておいた方がいいだろう。
【必要なもの】
・パンクしたチューブ
・パッチ
・ヤスリ
・空気入れ
まず、パンク修理キットを用意する。
最近のパッチは、ノリがもともと付いているものがあるので、
買うときにはそれを選ぶ。
昔ながらの自転車野郎は、「糊付きパッチは信用ならない」
「そんなもの使っても意味がない」とか言うヤツもいるが、
そんな旧時代の『漢』は無視してよい。
最近は、薄型のかっこいい修理キットもあるので、
これを、筆箱の中にいつでも潜ませておくと良い。
ちなみに、オレの筆箱の中はこんな感じだ。
パンク穴を見つける。たいてい蛇が噛んだように2つの穴があいている。
「ほら、スネークバイトだ」と、言う必要もないのに無駄に言うと通っぽい。
パンク穴周囲を、パッチの張り付きが良くなるよう、ヤスリで軽く削る。
軽く表面を荒らす程度でいい。最近のヤスリは、紙ヤスリじゃなくて、
アルミ製の板ヤスリになっているので、かっこいい。
パッチの大きさより少し大きめにヤスる。毛羽立った削りカスは
息をふうっと吹きかけて飛ばす。指の脂をつけないため、
削ったところは、もう触らない。
パッチとタイヤの間に空気が入らないようにパッチを張る。
先も述べたように、2カ所空いているので、両方貼る。
貼った上から、指でしっかりと押さえ、きちんと密着していることを確認する。
でないと、空気が漏れる。
パンプイット! パンプイット!
ある程度、空気が入ったら、水につけて空気漏れをチェック。
そういう場合は、もう一枚上から貼る。
3枚目。やっと漏れなくなった。諦めないのが肝心だ。
これでパンク修理完了。仕上げの儀式を行う。