こういう機材トラブルが起こると、すべからく機材が悪いと声荒げる方が多いが、その実8割がたライダーが悪い。リアサスに700cホイールを履かせたから、ではなく、乗り方が荒すぎるのである。へただから。ばかだから。
こんどは東京都港区青山だ。振り返れば今週は5回パンクした。通年だと一年分ぐらいのパンク量である。1、2回目は先にお伝えした銀座ど真ん中だった。3回目はこうだ。
とある企業広報の方との初めての会議時、会議室の外で突然パン! と破裂した。真剣な打ち合わせの会議室の前まで自転車を持ち込むのは、この時代さして珍しいことではないが、会見スタート5分後に突然パンクするなんて、なんて空気を読める空気の入った自転車なんだろう。これをKYKHJという。そのためか会議は盛り上がり、そのうち結果をどこかでお伝えできることだろう。
4回目が外苑周辺で起こった。青山通りと外苑西通りの交差点の中央分離帯に、例によって後輪当てて飛んだのが原因だ。交差点を通り過ぎ、あれ、まさかパンクしてないかい、と同行の友人に話しかけたとたん、パン!ぷしゅう、てなった。午後7時半の青山周辺は、仕事帰りの人々で忙しい。そんな皆さんにパンク修理の実態をお見せしながら、今度こそ友人にカメラで写真を撮ってもらい念願の被写体になれた。ここで修理終了。
さて空気いれる。実はこの間さ、銀座でバーストしたんだよね、タイヤとリムの間にチューブはさんじゃってさ、パン! ってなってさ。パン! って今鳴った。またなった。今週5回目だ。驚く人々に見つめられる。ご察し通り、シャベくった内容をそのままなぞってバーストした。エラそうにシャベくってると、こうなるわけだ。言霊さまいつも教えをありがとう。ボクが使う新品チューブはバーストしておだぶつする運命にあるようだ。なまんだぶ。
今、タイヤの中に入っているチューブは、1回目の時にパンクしたチューブである。直して直してツギハギだらけだ。一方で、新品のチューブを2本なまんだぶらせた。もったいないので、このなまんだチューブをなんかに活かせないかと考える。わかった!
ということで下の写真。どこかにチューブを結びつけ、片足を引っかけ、腕だけで前進する。ばかだから。すると、グイーンと骨盤辺りのインナーマッスルが伸びてチョウ気持ちいい。あれだ、『ぶら下がり健康機』の理論である。腰回りの筋肉、腸腰筋大腰筋大臀筋などを体幹キープの仕事から解放してあげよう。自転車乗りなら知っておきたいストレッチングである。道具なら存分にパンクしたあと手に入る。