スキップしてメイン コンテンツに移動

フィンランド_ローカル生活スタート


 実は、リストウォッチ・コンピュータ&精密コンパスでおなじみ、Suunto(スント)の本社を訪ねてた。フィンランドがなぜSuuntoとかNokiaとかの精密機器でおなじみかというと、木の国だからだ。この国には木がたくさん生えている。図書館でさまざま調べてもらえればすぐわかるが、木がメインの産業だったので、製紙工業が盛んだった(いまでも?)。紙を造る技術と心意気を精密機器に当てはめてみたら、かなりいい感じに精密機器を造れたので、フィンランドはそういうハイエンドの機械的なやつをいい感じで造れる国になったそうだ。ポルシェとか他のヨーロッパなクルマのハイエンドモデルは、だいたいフィンランドで造られてるそう。そういえば日本も製紙から造船へと工業が移ってったんじゃなかったっけな。

 いろいろあって知り合った友達が、フィンランドのアウトドア雑誌の編集長で、「フィンランドに来ることがあったら、オレんち泊めてやるから来いよ」と言われていた。その言葉をたよりに、ヘルシンキから北に150km、Lahti(ラハティ)近くの内緒の街にきた。今日から数日間彼の家にお世話になる。

 日本以外の雑誌編集関係者は、その雑誌が取り上げるテーマが好きで好きなので関わってる連中が多いから、付いた早々、やっぱりマウンテンバイクに乗ることになった。家のすぐ裏からトレイルが出ているので、家を出てトレール乗って帰ってきてサウナ入ってプールで裸で泳いで(びっくりした)ビール飲んで、かなりいい感じでこれを書いている。友人はいまテレビでサッカーのヨーロッパ選手権を見ているが、例によってとくに興味もない(悲しいな)。

 では、フィンランド・レポート。


 ・ここはアアルトマリメッコとイッタラの国。どこ行っても、その辺に普通にアアルトデザインとマリメッコとイッタラがあり、そういうオシャレなこと、なにも知らないボクは非常に申し訳ない気がする。郊外にあるトラック野郎御用達のドライブインに入ったら、マリメッコのクロスが適当に敷いてあって、とてもかわいかった。

 ・来るお客はだいたい顔見知り、みたいなそのドライブインで、マッシュルームスープとカツレツを喰ったが、かなりうまかった。この間、Sunnto本社の社員食堂で食べた、下写真のビーツスープもすごくうまかった。甘くなく、コショウテイストだった。このように、スープのうまい国として有名である(ホントか)。


 ・大学は、全部公立。どこの大学に行こうが、一銭もかからない。社会的にも大学名やはもちろん関係なくレベル的には一緒に見られる。大切なのは、その人がどういうことに興味を持ち、どういうことで国の力になれるかということのよう。最近の大学系話題は、数年後にできると言われている大学。その名も『アアルト大学』になるそう。美大、工科大、そしてビジネス大学を一緒にした、もう無敵のモノ作りができる人材育成を目指しているみたい。で、ここにはフィンランドの企業、ノキアとかマリメッコとかが資本を投下する、という噂もある。まあ数年後になれば自ずとわかることでしょう。

 ・裕福かどうかに関わらず、だいたいの人は、サマーハウスと呼ばれる、サウナ付きで湖のそばにあるサマーハウスを持ってるそう。ちなみに夏休みはまるまる4週間。

 ・夏休みが4週間! 休みすぎちゃうん! て説教したら、「でも他に祝日ないし」て言われた。考えてみれば、日本の祝日を全部足してみたら、28日間より断然多いかも。「ほら、それを全部まとめて取ってると思えば」て説得された。なるほど。確かに夏が1ヶ月半しかないこの国なら、休みを全部夏にとるのは、かなり普通か。

 ・フィンランドでは、スキーと言えばクロスカントリースキー。だから(クロカン)スキートレールがそこら中充実している。日が暮れるとスキートレイルの上にはライトが付く。もちろん夏に日が暮れると言えば、午後10時30分以降なので、そのぐらいにトレールの上に電気が付く。そう標識にも書いてある。

このブログの人気の投稿

和訳『ステムの長さは、どのように自転車のステアリングとハンドリングに影響するのだろう?』

『ステムの長さは、どのように自転車のステアリングとハンドリングに影響するのだろう?』 という記事があった。これだ。 "How does stem length affect a bike’s steering and handling?" by Matt Wikstrom http://cyclingtips.com/2015/03/how-does-stem-length-affect-a-bikes-steering-and-handling/ 2015年3月30日に公開されたこの記事には、以下のようなことが書かれていました。ご参考までに。

すべての庭にパンプトラックを (翻訳)

  (この文章は、米国の雑誌『マウンテンバイク アクション』2010年8月号の記事を、原文にほぼ忠実に、日本語に訳したものである。「すべての庭に、パンプトラックを」その想いを、英語が読めず日本語が読める方々にも伝えたく、広めたく、翻訳を行い、公開している) 『すべての庭にパンプトラックを 』 ●土の山は、プールよりすばらしくなるのか? 間違ったスタートと、グズグズと何年も無駄な時間を過ごした後、MBAのパンプトラックは、ついに完成した。世界チャンピオンの専門技術と寛大さ、2400ドルの現金、18 X 18 mのバックヤード、そして合計40時間の手作業により、土の山は、乗りやすく永続的なパンプトラックとして生まれ変わった。このMBAパンプトラック誕生秘話は、あなたにもパンプトラックが必要かを判断するためと(もちろん必要だ)、それを作るために必要になることだろう。 【基本】----------------  パンプトラックとは、ペダルをこぐことなく周回できるダートトラックのことだ。ライダーは、ローラー(こぶ)とバーム(丸く角度の付いたコーナーの壁)を使って、「パンプ」してペダルをこがずに加速することができる。  このコブを乗り越えるときに、自転車を引き、そして押すことで、スピードを得る。コブにさしかかったときにハンドルを引き、コブを越えるときに、ペダルを押す。ダンスのようなものだ。全ては腰の動き次第である。  バームには、低い姿勢で進入する。そして遠心力が体をバームに向かって押し付けようとするときに、その力を脚で押し返し、加速するという物理学である。強い力(と適切なタイミング)で押すことにより、さらに加速することができる。コーナーの出口ではその加速をさらに増すため、できるかぎり強く押すことになるわけだ。 【物語】----------------  マルゾッキがカリフォルニア・バレンシアに作った秘密のパンプトラックで乗り、そしてオハイオ・クリーブランドにある《レイズ・インドア・マウンテンバイク パーク》で時間を過ごした後、我々はパンプトラックに完全にハマった。我々はリー・マコーマックが書いた『ウェルカム・トゥ・パンプトラック』の本をつかみ、簡単な三角形のトラックの設計図を地面に描いた。土を運び入れることなく、土を掘り起こしてコブを

『相模湖プレジャーフォレスト MTBコース』へ輪行しなくてはいけなくなったあなたへ。

仮に、あなたが。 最近、関東近郊のマウンテンバイクコースなのに、ものすごく上品で気分の良いフロウをメイクしている、『相模湖プレジャーフォレスト』のMTBコースへ、お気に入りの一台と一緒に輪行していかなくてはならなくなったとする。 そんなとき、タイムラインはどうなるのか、あなたは何時に家を出ると、ここに何時にいられるのか。この間の日曜日に実際試してみた、時間的なフロウをお伝えしよう。