2008-06-15

新しい駅

 愛しの東京ベース、ツォーの近くに新しく駅ができた。ツォーの名前の由来である町名が、そのまま駅名になっている。これからツォーの住所を言うたび「え? XXXXX?」などと聞き返されることもなくなるだろう。そんなこともないか。

 もともと東京ダークスポット、昭和中期がそのまま残されたような町並みのツォー周辺。以前から週末になると、カメラをぶら下げた婦女子かガイドブックを持ったご年配の方々がよく訪れ、その町並みを慈しんでいた。メインストリートの商店街もいつもヒマそうで、東京都心とは思えないほど、ぼんやりとした空気の漂う一角だった。

 それが駅のオープンした初日、大変な騒ぎとなった。いわゆる隠れ名店というのがすべて陽の下に明かされた。午後1時すぎには、愛するパン屋には商品が一つもない。いつも無愛想な弁当屋のおばさんも、おにぎりを握っても握っても売れてしまうため、愛想が良くて面白かった。いつもはくすんでいる商店街の店頭が、ちょっときれいになっていた。

 もちろん、カメラぶら下げボーイズ(オールド)&ガールズも半端じゃなく歩いてる。なにせ時代から取り残された場所なので、ちょっとファインダーを覗けば、絵になるアイテム&アーキテクトが多いのだ。みんなバチバチとシャッターを押しまくっている。あ、そこ名所じゃないです、普通の人の普通のうちです。

 この辺りが猫の街だというのもついにバレるかもしれない。この周辺は猫が大きなソサエティを形成しているのだろう、ツォーにも、飼ってないのに猫がいる。窓を開けて油断してると、俺のコンピュータの前で昼寝してたりもする。周囲住人の懸命の抵抗により、その数は減ってきたようだが(さてどこに行ったんだろう)、我らが寝床フートンでは、また小さく新たな猫住人を数匹見かける。連れているのは、こないだまで子猫だったやつだ。

 理由は秘密だが、この辺には若い女子も多い。彼女たちも、ちょっと目を離すと小さいのを連れて歩くようになるのだろうか。おっさんには、そんな町が毎日まぶしい。