スキップしてメイン コンテンツに移動

How to build Global Community/グローバル・コミュニティの作り方

マウンテンバイクのワールドカップを追いかけ、その模様を、国内外の雑誌、ならびに自前のウェブに寄稿していた時期があった。当時は自転車なんて好き者しか興味のない時期、しかもマウンテンバイクなんて自転車ですらないスポーツなので、心意気とネットワーク・ソケットはなんとか維持していたものの、金は全然なかった。そのため、さまざまな世界都市のユースホステルにお世話になった。ホステル暮らしは若き取材者のよき味方であった。



さてそれから10年以上たち、海外に出たパンダソニックが使う宿といえば、やっぱりホステルである。
ウィスラーでも最後の数日間は、近くのホステル、6人部屋のドミトリー(寮)ルームに泊まった。2004年のウィスラー取材時には、バイクパーク直結、一泊数百カナダドルのスウィートルーム(1部屋なのに中には3部屋あった)に1人で泊まっていたことを思えば、よくぞここまで来たもんだと思う。人は年を重ねるごとに、どんどん生活がシンプルになるようだ。好むか否かに関わらず。

イチローさんに告白したシアトルでも、ホステルに泊まった。かなり調子のいいホステルで、なかなか予約が取れないらしいが、運良く泊まることができ、そこで面白い張り紙を見つけた。曰く、グローバル・コミュニティ、すなわち世界共同社会の作り方だそうだ。



『ビジネス訓』みたいのは得意ではないので、いつでもホステル暮らしのパンダソニックだが、こういうのは大好きである。英語圏(というよりアメリカ人)向けに書かれているため、我々日本人には微妙に戸惑う部分もあるかもだが、テキストドリルの一環として訳してみることにした。長いがお暇なときに一読あれ。

●How to build Global Community
グローバルなコミュニティ(社会)の作り方

Think no one as "them"
誰一人も『彼ら』ではないと考え

Don't confuse your comfort with your safety
快適さを安全さとを、同じものだと思わず

Talk to strangers
知らない人に話しかけ

Imagine other cultures through their poetry and novels
詩や小説を通して他の文化を想像し

Listen to music you don't understand
理解できない音楽を聴き

Dance to it
そして踊り

Act locally
手が届く範囲での活動をし

Notice the workings of power and privilege in your culture
自分が持つ文化の、強みと恩恵の及ぼす影響を知り

Question consumption
消費を疑い

Know how your lettuce and coffee are grown: wake up and smell the exploitation.
レタスとコーヒーの育ち方を知り;目を覚まし、商業の香りを嗅ぎ

Look for fair trade and union labels
フェア・トレード(第三世界との公平な取引による商業)とユニオン・レーベルに気を配り

Help build economies from the bottom up
自立した経済が育つよう手助けをし

Acquire few needs
必要なものを減らすのに慣れ

Learn a second (or third) language
第二の(あるいは第三の)言語を学び

Visit people, places, and culture - not tourist attractions
人、場所、文化に触れ ー 観光名所ではなく

Learn people's history
他者の歴史を学び

Re-define progress
今そこにあるものを定義しなおし

Know physical and political geography
国々の地理的な位置、そして政治的な位置を知り

Play games from other cultures
他文化の遊びをし

Watch films with subtitles
字幕付きの映画を見て

Know your heritage
自分が受け継いできたものを自覚し

Honor everyone's holiday
世界すべての休日に敬意を払い

Look at the moon and imagine someone else, somewhere else, looking at it too
月を見て、どこかで同じ月を見ている誰かを想い

Read the UN's Universal Declaration of Human Rights
国連の『世界人権宣言』を読み
 (アムネスティインターナショナル日本内/谷川俊太郎氏による要約

Understand the global economy in terms of people, land, and water
世界経済を、人、土地、水という視点で理解し

Know where your bank banks
あなたの銀行が、お金をどこに託しているのかを知り

Never believe you have a right to anyone else's resources
自分が他人のものに触れる権利があると決して勘違いせず

Refuse to wear corporate logos: defy corporate domination
企業ロゴを身にまとわず;企業による支配に盲従せず

Question military/corporate connections
軍/企業のコネクションに疑問を持ち

Don't confuse money with wealth, or time with money
お金という意味を、富、あるいはお金を持っている時期、と混同せず

Have a pen/email pal
ペン・パル/メール・パルを持ち

Honor indigenous culture
古来の文化に敬意を払い

Judge governance by how well it meets all people's needs
どれだけ人々に必要とされたか、を支配統治の判断材料とし

Be skeptical about what you read
読んだものを疑い

Eat adventurously
いつも冒険心と共に食べ

Enjoy vegetables, beans and grains in your diet
野菜、豆、穀物を愛で

Choose curiousity over certainty
堅実さよりも好奇心に従い

Know where your water comes from and where your wastes go
飲み水がどこから来て、汚水がどこに流れるのかを知り

Pledge allegiance to the earth; question nationalism
国家ではなく地球に忠義を誓い;国家主義を疑い
(アメリカ国旗に忠義を誓うこういったフレーズがある)

Think South, Central and North - there are many Americans
アメリカには南も中央も北もあることを意識し

Assume that many others shares your dreams
自分の持つ夢は、他の多くの人が持つ夢でもあると考え

Know that no one is silent though many are not heard,
黙っている人はいないが、聞こえていない人が多いことを理解し、

Work to change this
それを変えるため、活動する。

だそうだ。うまく訳せたかな? 愛読する谷川俊太郎さんの文と比べると、たいそうに貧相だね。

このブログの人気の投稿

和訳『ステムの長さは、どのように自転車のステアリングとハンドリングに影響するのだろう?』

『ステムの長さは、どのように自転車のステアリングとハンドリングに影響するのだろう?』 という記事があった。これだ。 "How does stem length affect a bike’s steering and handling?" by Matt Wikstrom http://cyclingtips.com/2015/03/how-does-stem-length-affect-a-bikes-steering-and-handling/ 2015年3月30日に公開されたこの記事には、以下のようなことが書かれていました。ご参考までに。

すべての庭にパンプトラックを (翻訳)

  (この文章は、米国の雑誌『マウンテンバイク アクション』2010年8月号の記事を、原文にほぼ忠実に、日本語に訳したものである。「すべての庭に、パンプトラックを」その想いを、英語が読めず日本語が読める方々にも伝えたく、広めたく、翻訳を行い、公開している) 『すべての庭にパンプトラックを 』 ●土の山は、プールよりすばらしくなるのか? 間違ったスタートと、グズグズと何年も無駄な時間を過ごした後、MBAのパンプトラックは、ついに完成した。世界チャンピオンの専門技術と寛大さ、2400ドルの現金、18 X 18 mのバックヤード、そして合計40時間の手作業により、土の山は、乗りやすく永続的なパンプトラックとして生まれ変わった。このMBAパンプトラック誕生秘話は、あなたにもパンプトラックが必要かを判断するためと(もちろん必要だ)、それを作るために必要になることだろう。 【基本】----------------  パンプトラックとは、ペダルをこぐことなく周回できるダートトラックのことだ。ライダーは、ローラー(こぶ)とバーム(丸く角度の付いたコーナーの壁)を使って、「パンプ」してペダルをこがずに加速することができる。  このコブを乗り越えるときに、自転車を引き、そして押すことで、スピードを得る。コブにさしかかったときにハンドルを引き、コブを越えるときに、ペダルを押す。ダンスのようなものだ。全ては腰の動き次第である。  バームには、低い姿勢で進入する。そして遠心力が体をバームに向かって押し付けようとするときに、その力を脚で押し返し、加速するという物理学である。強い力(と適切なタイミング)で押すことにより、さらに加速することができる。コーナーの出口ではその加速をさらに増すため、できるかぎり強く押すことになるわけだ。 【物語】----------------  マルゾッキがカリフォルニア・バレンシアに作った秘密のパンプトラックで乗り、そしてオハイオ・クリーブランドにある《レイズ・インドア・マウンテンバイク パーク》で時間を過ごした後、我々はパンプトラックに完全にハマった。我々はリー・マコーマックが書いた『ウェルカム・トゥ・パンプトラック』の本をつかみ、簡単な三角形のトラックの設計図を地面に描いた。土を運び入れることなく、土を掘り起こしてコブを

『相模湖プレジャーフォレスト MTBコース』へ輪行しなくてはいけなくなったあなたへ。

仮に、あなたが。 最近、関東近郊のマウンテンバイクコースなのに、ものすごく上品で気分の良いフロウをメイクしている、『相模湖プレジャーフォレスト』のMTBコースへ、お気に入りの一台と一緒に輪行していかなくてはならなくなったとする。 そんなとき、タイムラインはどうなるのか、あなたは何時に家を出ると、ここに何時にいられるのか。この間の日曜日に実際試してみた、時間的なフロウをお伝えしよう。