ウィスラー生活に、クルマは必要ない。 ま、あった方がなにかと楽だけれども、なくても全然なんとかなる。遠くにあるトレールに、どうしてもビッグバイクを運び上げたいというのなら別だけれども、そんなわがままを言わなけりゃ、ウィスラー内なら、どこでも自転車で行ける 。Wave(Whistler and Valey Express) と呼ばれる市内バスのシステムもしっかりしてるから、雨が降ったらバスに乗ればいい。邪魔になった自転車は、バスに積んで運んでしまえ。 乗車運賃 は1回2ドルとお高いが、7日間、30日間などのパスもあるので、有効活用したいもの。 また、ウィスラー市(でいいのかな?)内には、 『Valley Trail System』 という、遊歩道のような、舗装トレールが敷かれている。これを使えば、ウィスラー内、どこに寝床を決めようとも、自転車だけで移動できる。 参考までに、ボクら夫婦は現在、ウィスラー・クリークという、ウィスラーの南端のあたりに寝泊まりしている。 友人の小猿 たちは、北端のアルパイン・メドウズという地域にいる。双方間の移動は、ヴァレー・トレールを使えば、ゆっくり走って30分ぐらい。軽くカラダがほぐれる程度だ。 ウィスラー市の中心にあり、観光地の観光地たるゆえんであるウィスラー・ヴィレッジには、端っこから自転車で走っても15~20分ぐらい。ヴィレッジ内の宿はパークやショップに近くて便利なのだが、ヴィレッジから一歩も外にでなくなるかもしれず、ひがみも込めてだが、つまらないかもしれない。 ヴィレッジ外の寝床から、ヴァレー・トレールを使って移動することの良さは、必要経費を節約できるだけではない。ウィスラーの美しい山々、そして湖のそばを通り抜けられることもそうである。 陽の当たり方が変わって、走るたびに異なる美しさを持つ景色を眺められる。今日の走りを思い描きながらトレールに向かえ、今日の走りを思い出しながらトレールから帰れる。そんなマウンテンバイク式生活である。
テキストドリルは、中村パンソニによる、文章ドリル。ずっと練習中。
Textdrill is a drill of text by Koichiro Pansoni Nakamura. Keep on drilling.