先日、ウィスラーの図書館で調べものをしていて(マウンテンバイクのトレールマップはなかった)腰を少しひねったら、小さくパキリと音がして、とつぜん腰が痛くなった。これがぎっくり腰というものか。
痛みはひどくないのだが、どうも重くて調子悪いので、数日間自転車ライドはお休みすることにした。お休みの間、なにをしてたかというと、特に何をするでもなく、原稿を書くわけでもなく。
ひまなので、ウィスラー周辺の情報フリーペーパー『PIQUE』(ピクと読む)をめくっていたら、トレールメインテナンスの記事を見つけた。リハビリがてら、ウィスラーのトレールメンテは、どんなもんなのかと、参加してみることにした。正しくて地味で、あとでみんながそれと気づかず楽しめる地盤作りが大好きなボクである。それに最近気がついた。損な生き方だ。
ウィスラーのトレールは、世界の他のトレールと比べると、難易度が確実に1つ上だと言われている。ウィスラーの中級者用トレールは、ウィスラー以外では上級者用にランクされるそうだ。ちなみに先日クロマグの連中に走らされたトレイルは、こっちでも『ダブル・ブラック・ダイアモンド』超上級者用に格付けされている。ボク自身、地球上のいろんな場所でマウンテンバイクに乗ってきたが、あのガケみたいなルートがトレールとして認識されているのには驚いた。あとでトレールマップを見たら、ちゃんと載ってて、さらに愕然とした。
こんな難しいトレール、一体どうやって作るんだろう。トレールメンテの責任者、おそらくWORCAの人に聞いてみた。
ウィスラー周辺のトレールは、もう20年近くトレールとして存在しているそうだ。元々は、トライアル用オートバイで走ってできたトレールを、マウンテンバイク用にメンテナンスしていった、ということらしい。なるほど、最初のディグはマシンパワーでごっそりやるというのが便利なようだ。それがだんだんに広がっていき、いまでは夏場に週1度程度、ボランティアが集まって、メンテナンスをするという流れになっているようだ。