2008-07-31

クルマはいらない



 ウィスラー生活に、クルマは必要ない。

 ま、あった方がなにかと楽だけれども、なくても全然なんとかなる。遠くにあるトレールに、どうしてもビッグバイクを運び上げたいというのなら別だけれども、そんなわがままを言わなけりゃ、ウィスラー内なら、どこでも自転車で行ける。Wave(Whistler and Valey Express)と呼ばれる市内バスのシステムもしっかりしてるから、雨が降ったらバスに乗ればいい。邪魔になった自転車は、バスに積んで運んでしまえ。乗車運賃は1回2ドルとお高いが、7日間、30日間などのパスもあるので、有効活用したいもの。



 また、ウィスラー市(でいいのかな?)内には、『Valley Trail System』という、遊歩道のような、舗装トレールが敷かれている。これを使えば、ウィスラー内、どこに寝床を決めようとも、自転車だけで移動できる。

 参考までに、ボクら夫婦は現在、ウィスラー・クリークという、ウィスラーの南端のあたりに寝泊まりしている。友人の小猿たちは、北端のアルパイン・メドウズという地域にいる。双方間の移動は、ヴァレー・トレールを使えば、ゆっくり走って30分ぐらい。軽くカラダがほぐれる程度だ。

 ウィスラー市の中心にあり、観光地の観光地たるゆえんであるウィスラー・ヴィレッジには、端っこから自転車で走っても15~20分ぐらい。ヴィレッジ内の宿はパークやショップに近くて便利なのだが、ヴィレッジから一歩も外にでなくなるかもしれず、ひがみも込めてだが、つまらないかもしれない。

 ヴィレッジ外の寝床から、ヴァレー・トレールを使って移動することの良さは、必要経費を節約できるだけではない。ウィスラーの美しい山々、そして湖のそばを通り抜けられることもそうである。



陽の当たり方が変わって、走るたびに異なる美しさを持つ景色を眺められる。今日の走りを思い描きながらトレールに向かえ、今日の走りを思い出しながらトレールから帰れる。そんなマウンテンバイク式生活である。

2008-07-30

Worca5つの利点



 一週間ほどしかウィスラーに滞在しないマウンテンバイク旅人であれば話は別だが、もう少し長くいるのであれば、Worca=ウィスラー・オフロード・サイクリング協会のメンバーになっておきたいものである。平たく言えば『ウィスラー・マウンテンバイク協会』。2008年シーズンの加入費は40ドル。決して高くない。

 以下、理由ズ。

その1) ウィスラー・バイクパークのシーズンパスが、50ドルも割引になる。
 ちくしょう、ボクはこれを知らなかったばっかりに、Worcaのメンバーになる前に、471ドルの正規価格でシーズンパスを買っちまった。40ドル出すだけで50ドルも割引だなんてウカツであった。ソコツであった。損した気分、というより実際に損している。

その2) トゥーニーライドに2ドル(トゥーニー)で出れる。
 先にお伝えした、毎週木曜日のトゥーニーライドはWorcaのメンバーシップがないと、出場できない。トゥーニーライドのよいところは、ウィスラーの地元トレールを迷わず走れること。友達を作れること。そして参加者の持ち物、乗り物を見れば、ウィスラーにおけるマウンテンバイク的標準、すなわち北米のメジャーブランドが基準とするマウンテンバイク界のグローバル・スタンダードがわかること。マウンテンバイクを乗りにウィスラーに来ているのなら、一度は参加したいイベントだ。

その3) トゥーニーライドの後は飲み放題食べ放題。
 トゥーニーライドを走り終わった後には、地元スポンサーによるビール飲み放題&フード食べ放題。早い者勝ち(First come, first serve basis)だが、充分にある。腹一杯。

その4) 保険に入ってもらえる。
 ハードなトレールで知られるウィスラー。怪我したらどうする? こっちの病院は、基本的に自腹払い。なので、保険に入ってなかったら、かなりの痛手となる。まあ、海外旅行される方なら、海外旅行保険や、クレジットカードの保険などの準備はしているだろうが、Worcaに加入すれば、自転車に乗っていて怪我した場合の治療費も、保険からカバーしてもらえる。ちなみに加入費40ドルのうち、23ドル程度は保険費用であるそうな。

その5) トレールをメンテしてもらえる(あるいはできる)。
 保険費用以外の加入費は、ウィスラー周辺のトレールメンテナンス費用として使われる。例えばメンテナンスのための道具購入費用とか、メンテナンスあとにボランティアした人に振る舞われるビールとかサンドイッチ費とか。先日はごちそうさまでした。ボランティアすると、Worcaのウェブページに名前を載せてもらえる。こんなふうに。2008年度版には、パンダソニックの名前も載せてもらえた。ちとうれしい。

2008-07-29

腰痛の屁理屈



 人間のカラダは、腰痛になるようにはできていない。

 地球という重力のある星の上で、二本脚で立って歩くために物理的な最適な形状へと何億年(だっけ?)もかけて進化した我々人間である。自然の流れ、すなわち神の所作に間違いがあるわけもなく、カラダが動くべき範囲で動いている限りは、腰痛などは起こらないのである。

 ではなぜ起こるのかというと、使う側の問題である。人体の骨格模型(できれば、じん帯がついているものがいい)と筋肉図と一緒に自分の体を触ってみれば、己のカラダのパーツが、どこを支点にどうやって動いているのかが、自分の体内感覚として理解できるはず。

 腰痛に関連のヒントで言えば、上体の肋骨と骨盤とを、『1つの胴体である』として考えていないか、ということだ。これらは完全に分離したパーツである。もし固まっているのであれば、それは あなた自身が 動かないものだと 信じきって 筋肉を 動かさずに 固めて いるからに 過ぎない 。

 骨折やヘルニアなど、人体に物理的な変形がない限り、大半の腰痛は、萎縮した筋肉を突然使ったことによる筋肉疲労、それに加えて『寝違える』みたいな軽度の炎症である。炎症自体は2、3日おとなしくしてれば治るが、筋肉疲労は、あなた自身 が 筋肉を 固めて 萎縮させて しまっているためカラダの動きのクセを直さない限り再発する。

 痛みを取る薬とか、腰痛器具とか、そういうのはただ性急に闇雲に結論を追い求めているだけ。根本的な問題解決ではない。そもそも問題の存在すら認識していなければ、解決などできるはずもない。

上りこそスピード



 2、3日休み、腰の炎症もおとなしくなったため、トレールライドに出かける。腰が固まっているので、自転車のペダルをこいで、股関節と骨盤周辺の筋肉&じん帯をほぐしてやった方がいいのだ。筋肉を使わず、骨盤から始まる下半身の骨格を、ムチのように使って力を出す方法は、2年ほど前にスノーボード・フリーマガジン『SupeRb』に書いたから、そちらを参照してほしい。

 モンキーボーイズの3名、すなわちShow、Hero、そして不詳パンダソニックもオサーンながらにそうなのだが、は、昨日ボクが直したトレールのセクションを走り、『オレが直したこのセクションの上を、今後10年ぐらい、ウィスラーのライダーは走るんだろうな』と2人にエバリ散らしたあげく「ありがとうございました」とか無理矢理言わせてご満悦。さらなる奥へと向かう。



 本日は、『Shit Happens』(悪いことは起こるものさ)と『Kill me thrill me』(私を殺して、怖がらせて)の2本だて。ただ、ここらのトレールにつく名前は、例えばなんかの曲名をもじってたりもするので、直訳には気をつけよう。有名なトレール『Comfortably Numb』を2004年に雑誌『ターザン』で紹介したとき、「快適なしびれ」なんて直訳して掲載してしまった。出版後に、これがピンク・フロイドの名曲であるというのを思い出して、ほぞを噛んだものだ。

 で、以下が、そのトレールの模様。もう岩とか根っことかすごいですが、心の目(マウンテンバイカーの目)で見ると、きちんときれいに通れるラインが見えてくるんですな。ボクはこういう難し系だが、きちんと隠れたラインがついてるトレールってのが、すごく好きである。







 先に、ウィスラーの上りに必要なのはトルクだ、と書いたが、もう1つ必要なものがわかった。それは、スピードである。シングルトラックの上りでは、ぐいぐいと一枚以上重いギアを踏んで、スピードを落とさないようにしないと、岩や根っこでつんのめってしまうのである。スピードが遅いとマシンはフラつき、タイヤは無駄に空転し、止まる。重いギアでスピードを作り、どんなセクションでも『登れると信じて』踏んでいくと、クリアできる。

 上りでスピードを得るためには、ごついブロックの、サイド・ケーシングがしっかりとした細めのダウンヒルタイヤ、サイズで言えばそうだな、2.3ぐらいがいい。重くたってかまわん。重量や走りが軽い、なんていう軽量タイヤは跳ねちゃって使いにくい。空気は2気圧程度。ブヨブヨさせて喰い付かせないと話にならん。

 リアサス方式によるグリップが、とか、バネ下重量が、とか、ハンドルポジションが、とか、そういう話をするのは、すべてその後にしておきたまえ。舗装路みたいなオフロードしか乗らない軽量マニアも、こういう真実があることを知っておいた方が、後々恥をかかなくて済む。

 鍛えよ脚を。踏む力と、上りでバランスをとる能力を。

2008-07-27

ウィスラーのトレールメンテナンス


 先日、ウィスラーの図書館で調べものをしていて(マウンテンバイクのトレールマップはなかった)腰を少しひねったら、小さくパキリと音がして、とつぜん腰が痛くなった。これがぎっくり腰というものか。

 痛みはひどくないのだが、どうも重くて調子悪いので、数日間自転車ライドはお休みすることにした。お休みの間、なにをしてたかというと、特に何をするでもなく、原稿を書くわけでもなく。

 ひまなので、ウィスラー周辺の情報フリーペーパー『PIQUE』(ピクと読む)をめくっていたら、トレールメインテナンスの記事を見つけた。リハビリがてら、ウィスラーのトレールメンテは、どんなもんなのかと、参加してみることにした。正しくて地味で、あとでみんながそれと気づかず楽しめる地盤作りが大好きなボクである。それに最近気がついた。損な生き方だ。

 ウィスラーのトレールは、世界の他のトレールと比べると、難易度が確実に1つ上だと言われている。ウィスラーの中級者用トレールは、ウィスラー以外では上級者用にランクされるそうだ。ちなみに先日クロマグの連中に走らされたトレイルは、こっちでも『ダブル・ブラック・ダイアモンド』超上級者用に格付けされている。ボク自身、地球上のいろんな場所でマウンテンバイクに乗ってきたが、あのガケみたいなルートがトレールとして認識されているのには驚いた。あとでトレールマップを見たら、ちゃんと載ってて、さらに愕然とした。

 こんな難しいトレール、一体どうやって作るんだろう。トレールメンテの責任者、おそらくWORCAの人に聞いてみた。

 ウィスラー周辺のトレールは、もう20年近くトレールとして存在しているそうだ。元々は、トライアル用オートバイで走ってできたトレールを、マウンテンバイク用にメンテナンスしていった、ということらしい。なるほど、最初のディグはマシンパワーでごっそりやるというのが便利なようだ。それがだんだんに広がっていき、いまでは夏場に週1度程度、ボランティアが集まって、メンテナンスをするという流れになっているようだ。

トレールメンテナンス 実践編



本日は、トレール『Shit Happens』のメンテナンスである。ハイウェイに出るトレール出口から、メンテ用の道具、シャベル(日本での通称『アメ・スコ』)やバール、バケツなどを担いで登って行く。

 こっちのトレールの直し方は、すごかった。その手順を簡単に。

 やること1。まず、トレールを掘り返す。ここまでは普通のメンテと変わらない。

 やること2。でかい岩を見つける。でかければでかいほどいい。「手で簡単に持てるぐらいの岩は、ただの石であり必要ない」と言われた。そこらにある巨大な岩をバールでほじくり、それを2人で抱えてトレールそばに持っていく。大丈夫かリハビリ中のオレの腰。



 やること3。その岩を、掘ったトレールの、下の方にどかんと置く。で、そのでかい岩をアンカーポイント、つまり動くことのない支点として、トレールの上に向かって、岩を並べていくのだ。
 その並べ方にもコツがある。基本的に、平ための岩を、地面に立てるような形で並べていくのである。

 こういうことだ。ただ岩を地面に並べただけでは、時間が経つと簡単に動いてしまう。そこで、平たい岩を地面に差し込むように並べてるのを基本として並べていくことで、重力やライダーが起こす力学的ベクトルは、すべて下にある巨大なアンカー岩が受け止めてくれ、動くことはなくなる。
 岩をいくら並べても、ぜんぜん埋まっていかない。筋力とパズル的なデザイン力を使う作業だが、この岩1つが、気持ちエーなライディングにつながると思うと、そんな苦労も苦にならない。裏を返せば、少しでも動いてしまうと、大怪我につながる原因にもなるから、岩のパズル、デザインには相当に気を払う。
 ちなみにこちらの岩は、エッジがものすごく鋭いので、ライディンググローブ程度ではすぐに切り裂かれてぼろぼろになる。そして指も切りやすいので、もしウィスラーのトレールメンテにボランティアしたいと思われる日本の方がいるのであれば、分厚い軍手を2重にして臨むことをオススメする。



 路面を馴らすべきセクション全面に岩を差し込んだら、今度は空いた隙間に小さな岩を詰め、さらに上から土を流し込んで一応の完成。あれだけ岩が並んで圧巻だったのに、できあがってしまえば、そこには何もなかったかのようにスムースな路面がある。なんだか残念でもある。



 欲を言えば、ひと雨降って地固まるな行程が欲しいところだが、そこは夏のウィスラー。雨なんかほとんど降らないので、このまんま、明日からこのトレールは、ボクが岩をデザインしたセクションは、トレールマップに載るトレールとして、ライダーに踏まれ、年数を重ねていくこととなる。

 全て終わったあとには、サンドイッチとビール。懸念の腰も問題ないようである。一日経った次の日の今日は、ボクが作ったそのセクションを、実際に走ってみることにします。うまくできてるといいなあ。

2008-07-24

ビッグバイク(DHマシン)のレンタル



 有名ライダーの兄弟であり、有名バイクブランドに勤める、そのくせ有名ではないので幸運なケイくんが、日本からウィスラーに遊びにきていて、マルちゃんやら小ズやら辻くんやら、みんなといっしょにジャンプを飛びまくり、乗りまくった。先週末、後ろ髪を引かれつつウィスラーからサヨナラしたのだが、その去り際に「次来るときは、絶対に2台持ってきます」と言い残していった。

 先にもお伝えしたように、ウィスラーでは1台のミッドバイク(ボクが命名)があれば、バイクパークから、トレールライドから、ダートジャンプまでとりあえず何でもこなせる。しかし、できたらダウンヒル用バイクである『ビッグバイク』1台と、決してクロスカントリー・レース用ではないトレールバイクを1台の計2台、マウンテンバイクを持っていると、すこぶる調子がいい。

ウィスラー周辺のトレールは、基本的にハードである。隣町スコーミッシュから来た連中も『ウィスラーのトレールはすごいね。スコーミッシュは、もう少し簡単』と言うぐらい、行くところに行けば、これまでに見たことも走ったこともないようなトレールに出くわすことができる。

だからといって、リアサス付きじゃないとだめかというと、そんなこともない。担ぎ上げもあるし、軽い方がいいので、ある程度乗れる人であれば、最小限のリアサス付き、あるいはハードテイルの方が、トレールライドは楽しいのではないかと考えている。

ということで、トレールバイクを日本から持ち込み、こいつを日常の脚&トレール&バイクパークのジャンプ用として活躍させる。そして重量がかさみ、飛行機で運ぶのもさまざま大変なビッグバイクをレンタルしてしまう。これが、めんどくさがりの人のための、ウィスラー・マウンテンバイク式生活の1つである。

バイクパーク周辺で、ビッグバイクをレンタルできるのは、この辺り。一日だいたい100カナダドル程度と、ちとお高め。

http://www.summitsport.com/summer/BikeRatesCDN.asp
http://www.fanatykco.com/itoolkit.asp?pg=BIKE_RENTALS
http://www.whistlerbike.com/rentals/rentals/index.htm

フルフェイスは、ちとお安めのセール価格で販売中。



ウィスラーヴィレッジ内、わりと良さそうなバイクショップは、この辺り。

Evolution
Fanatyk
Katmandu Bikes



これが、レンタルバイクである地元<Norco>によるビッグバイク、《Aライン》。Aライン用に開発されたマウンテンバイクだから、もう飛び放題に違いないと思う。たしかにこれぐらいのサスペンションなら、バイクパークではもう少し安定してスピードが出せるため、ジャンプの距離も伸びるし、安心感も上がる。機会があったら乗ってみたい。

2008-07-22

土曜ウィスラーの小さなイベント


夏のウィスラーは、週末も結構いそがしくて、今週末は『ウィスラー音楽祭』が開催されていた。エルヴィス・コステロ、そして多分カナダのビッグネームが集結する、いわゆる夏フェスである。ショー自体は土、日ともに午前11時〜午後8時まで。二日間通しのチケットが120カナダドル。


という大きなイベントは、確かに盛り上がるのだけれども、ウィスラー在住のペインター、TiFdyLティフディルくんによると「でも、小さいアートイベントの方が、意味わかんなくておもしろい」とのこと。なので、ウィスラー真夏の土曜日の夜は、ウィスラーの工業&オフィス地帯である『ファンクション・ジャンクション』で行われた小さなアートイベントに参加してみることにした。上の写真は、そのイベントでも販売された、ティフディルくんの作品の1つ。

『Circus-Billy Freak Out』と銘打たれたこのイベント、基本的には、絵を販売するギャラリーイベントで、午後9時開場、ボクらは午後10時半ぐらいに会場入り。してみたものの、誰もいないし、アルコールすら売ってない。なんだよー、と思ってるところに、旧友Arneアーニーと再会。近くに住む彼のうちで、ビールを振る舞われることに。


で、ビールを振る舞われて、会場に帰ってみると、この人だかり! なにかと思ったら、なかではかなりアートなことをしてました。

こんな感じ。痛そうで気持ち悪くて意味わかんないし。


小さなイベントの方が、意味わかんなくてやっぱりおもしろいです。でかいイベントは、でかいのが好きな人たちに任せておきます。
さっきまでおとなしかった、犬が匂いを嗅ぎ付けたのか、わんわんと叫び始めました。


2008-07-19

Chromagクロマグのフライデー・ライド

カアチャンから、スケートパークに着いたと連絡があったとき、パンダソニックはガケの途中にいた。

厳密にはこうだ。マウンテンバイクならぎりぎり下れる程度の、ガケみたいなセクションの真ん中あたりで、下り疲れした息をゼエゼエと整えつつ、ノッピキならないところまで恐怖心を押さえ込んでいたのである。


ウィスラーベースのクロモリ・フレームブランド<クロマグ>による、恒例『フライデー・ライド』は、噂以上のタフ・ライドだった。あれほどハードなトレールは、生まれて初めてだ。

まず普通の上りから、林道の上りに入る。ただ林道だと思ったら大間違いだ。まず斜度が半端じゃない。クルマが登れんのかと思うぐらい急だ。しかも敷かれてる砂利がでかいので、スピードを奪うくせに、力を入れるとずるりと滑る。1段重いギアで、トルクをコントロールしながら登らないと、押すはめになる。押しても斜度は変わらないので、押し上りの5分に1回は休憩を入れたくなる。


ちょっと押している間にコーナーの先に消えた、イーアン含む3名を必死で追いかける。ライン上にある、まだ湯気が立ってる感じのクマの糞をよけながら、とにかく自分は登れるのだと信じきり、滑らないよう重めのギアを踏むのである。先に行くうちの1人はダウンヒル系ゴツゴツタイヤを履いて、空気を1.8気圧ぐらいのブヨブヨにして登っている。それぐらいの方が、重いが路面はつかみやすくなる。辻くんが「ウィスラーではトラクション、とにかくトルクとグリップ力が必要」だと繰り返していたのを思い出す。

休憩を挟みつつ、そんなふうに登って標高1200m。出発地点が600mほどだったから、1時間半ほどで標高を600mほど稼いだことになる。ただの林道上りのくせして、死ぬかと思った。

山の中に入り、ものすごくデカい岩とか根っことかでつながったトレールを走り、もうここ絶対下りたくないなと思うところを登っていった。途中までは自転車を押すか担ぐかを考える余裕はあったのだが、そのうち、バイクを担がなければ絶対登れないところばかりになってきた。ここにきて、ボクのリアサスはとてつもなく重い荷物になってきた。

もうヒモで上から自転車を引きあげてもらわないと、自分だけすら登る自身がないところで往生していると、その上から3人が自転車に乗って降りてきた。ギリギリのところで斜面にくっ付いてる感じだ。

「もう、降りるから」

と彼らは言って、いま登ってきた、絶対下りたくないところを下って行った。泣くかと思った。ここからパンダソニックは1時間半の間、初めての下りエクスペリエンスをすることになる。例えば、今までで怖い思いをした5秒ぐらいのセクションが、5分ばかり続くのである。オシオキされている気分である。5分のオシオキ下りが終わると、2分ぐらいはサドルに座れそうなところになる。なるのだが、じわじわと難しくなっていき、気がついたらまたオシオキだ。サドルはずっとお腹の当りにある。写真はこんな感じだが、この恐怖心が伝わらないのが、悔しくてしょうがない。


「ウィスラーなんて、嫌いだ」を繰り返し、怖いが、しかし楽しいこのトレール「Ride, don't slide」を下る。日本語だと「乗ってもいいけど滑るなよ」という意味の名前がついた、れっきとしたトレールなのである。市販のトレールマップに載ってるのかどうかは知らないが、載ってたらこれが普通かとイヤになりそうだ。しかしそれでも、コースには絶妙なところに岩が置かれて走りやすかったり、橋がかけてあったりする。こんなガケみたいなトレール、いったいどうやって作ったのかと思っていたら、コース途中にいたこんな人が作っていた。本当にありがとう。ありがとう。


で、こんなところがあったりして、



下りきったところにこれがあって、



こーなる。



来週も参加するかどうかは考え中。

2008-07-18

『Toonie Ride トゥーニー・ライド』参加


昨日一日休んだせいか、腰痛も全快。昼から二本Aラインと4クロスのコースでジャンプのコソ連をした後、「練習を再開した」男前中の男前、辻くんに誘われて、ウィスラー名物、木曜夜に開催される草レース『Toonie Ride トゥーニー・ライド』に参加することに。

『トゥーニー』とは、2カナダドル・コインの通称。1カナダドルを『ルーニー』と呼ぶので、2ドルはトゥーニー。2ドルの参加費で、1時間程度、ウィスラーの贅沢トレイルを走りっぱなしで、ゴール後は地元のショップやブランドが提供してくれるビールを飲み放題、ハンバーガー、ホットドッグを食べ放題。


スタートは午後6時半。2ドルで走れて、ビールと夕食付きとくりゃあ、貧乏マウンテンバイク物書きとしては、参加しないわけには参りませぬ。2008年の開催スケジュールはここ。9月までの毎週木曜日。

が、われわれツーリストには、ここでも少し準備が必要となる。このレースに参加するためには、ウィスラーのマウンテンバイク協会であるWORCA(ウィスラー・オフ・ロード・サイクリング・アソシエーション)に加盟しなければならないのだ。なのだが、ウェブサイトとクレジットカードの出世払いですぐさま登録できる。ので、レース直前の午後5時に慌ててオンライン登録。加盟料は、大人一人なら40カナダドル。再び思わぬ出費である。だが愛するマウンテンバイクのためなら、こんな出費は、どっかに原稿を買ってもらって取り戻すさ。

自分で言うのもなんだけど、オレの原稿たぶんおもしろくてタメになるからさー、だれか買って。別に雑誌じゃなくても個人でもいいよ。雑誌記事だろうが、企業のコピーだろうが、個人相手のラブレター代筆だろうが、心と経験のこもった文章しか書けないオレです。

このトゥーニーライドは、もともとルーニーライドと呼ばれていた。参加費1ドル。が、昨今の諸事情により参加費2倍となり、それでも2ドルなので、そうだな、今日は100人ばかしが集まって、みんなでぐりぐり乗っていた。


コースは毎回変わるので、なんとも言えないのだが、パンダソニックの脚では1時間強ぐらいのライドというか草レース。修理用の工具類だけ持っていれば、水はスタート前に飲んでガンバルぐらいでオッケーだろう。ボトルに半分ぐらい持っててもいいかな。重いし。ただ、走り終わった後は日が暮れて寒くなるしビールも飲むので、冷えないようスウェットとか持っておくのがローカルの知恵。

スタートとゴールとは違う場所になることが多いようで、スタート地点には、ゴールまで荷物を運んでくれるサービスカーがある。走りに必要のないスウェットとか、自前のビールとかなんとかかんとかとかは、このサービスカーに運んでもらうことにする。

それでは各自、走ろう。トレールはとにかく気持ちがいい。上りは半端じゃなく上るが、下りはとにかく気持ちがいい。さすがマウンテンバイクに乗りまくってる奴らが作ってたトレールだけあって、ストレスのない流れるようなラインであった。ライド後のビールは、なかなか回ってこなかったが、いただいたハンバーガーは、とてもボリュームがあっておいしかった。もちろんベジ・バーガーもあるので、菜食主義者の方もご心配なく。


明日は朝から、クロマグの連中による『フライデー・ライド』に参加予定。モノスゴイところを走るらしい。果たしてパンダソニックは無傷で帰って来れるのか。乞うご期待。

2008-07-17

辻くんのNHK番組

『最初は本数を走らずにカラダを慣らしていかないと、筋肉がびっくりしますよ』と、辻 義人くんに言われた通り、軽い腰痛が今日も続く。神経ではなく突然筋肉を使ったせいだとわかっているので、とくに心配もない。腰まわりの筋肉をほぐしながら、今日は一日マウンテンバイク休養日。


なにせウィスラーの食材は観光地価格で高すぎるので、隣町スコーミッシュまで買い出しに行くことにした。調べると、1時間でスコーミッシュに行く『コミューターバス』があった。片道5ドル。タイム・スケジュールはここ。このバスに揺られていくことにした。

バスは揺れる。そしてぶっ飛バス。ぶっ飛ばされること1時間。スコーミッシュのダウンタウンに付く。ダウンタウンとは言っても、歩いてしまえば15分ほどの大通りの両側に店が並んでいるぐらい。小さな町だが、石切り場でもあるので、かなりいい岩でいい磁場に違いなく、実際いい感じだ。そういえば、ファーストネーション(原住していた人々)が集った場所でもあるようだ。スコーミッシュとは、『強い風』を意味する言葉。今日もやっぱり山の谷間を抜ける風が吹いていた。



一人5ドルを使って来た隣町は、ウィスラーのスーパーよりもやっぱり軒並み1割程度安い。うれしいので、とくにお安い肉を2キロばかり購入。ちなみに安い方のひき肉の価格は1kg5カナダドル=550円ばかし。これで当分食いつなげる。

夜はモンキー小猿ShowとHeroのステイ先に集まり、先述の辻くんが、先日NHK BS1 に取材されたときの番組のプレミア上映会。辻くん本人も見るのは初めてである。さすがNHK、世間一般のお茶の間に一番効果的な形で事実を伝えており、辻くんによる、その事実の裏に潜んだ真実の話も含めて大盛り上がりの会となった。最後は『次の(トゥーニー)レースに向け、練習を再開した』ビール缶片手に、今そこに寝転がってる辻くんへ、拍手喝采。

番組中、一番盛り上がったのは、マウンテンバイクの競技紹介のパート。ダウンヒル、フリーライド、そしてクロスカントリーと紹介されているのだが、このクロスカントリーの紹介イメージとして、あの『伝説のクロスカントリー・レーサー』スティーブ・ピートの走りが写される。すげえ! テープ早回し! てぐらい、凄まじく速いスティーブ・ピートの「クロスカントリーでの走り」に、我々はもう腹をかかえて転げ回るばかり。

できればこのパート、誰かユーチューブあたりに流しておいてくれないかな。できればまた見たいし、ネタを明かせば、ダウンヒル競技のスーパーヒーローであるスティーブ・ピートに、日本のBBCであるNHKで、君の走りが紹介されたよと伝えてやりたい。彼も腹をかかえて転げ回るほど喜ぶに違いない。スティーブは、そんなナイスガイである。また会いたい。

2008-07-16

ウィスラー・マーチ



日本に1日だけ帰ったのは、フィンランドへ共に行った翼モンキー・98sh風来坊を、上写真のウィスラー向け《ジャイアント・レイン》に取り替える必要があったからだ。世界に名だたるバイクパークを走るなら、それなりの翼で臨まなくては、コースを作ってくれた方々に失礼である。

90年代後期、ウィスラーほどではないが、日本にも世界に誇れるダウンヒルコースがあった。通称、日本のカミカゼダウンヒル、長野県岩岳スキー場である。当時、ここで行われていたダウンヒルのシリーズ戦で、圧倒的な勝率を誇っていたマシンがある。カミカゼタロウこと伊田井佐夫氏開発の<サイクルワールド・VRS>だ。速い連中はこれに乗っていた。みなが憧れ、速さを求め乗った。岩岳でとにかくよく見たので、『岩岳カローラ』と呼ばれた。

『ウィスラー・カローラ』と言えば、<Norcoノルコ>である。レンタルバイクがあるからかも知れないが、そこらを見ると、みんな乗っている。バイクパーク向けにピンポイントで開発されたダウンヒルバイクだけあって、すごくビヨビヨできて面白いんだろう。しかしウィスラーの魅力は、パークだけではない。周囲のトレールも、ものすごく面白いのに、ダウンヒルバイクでは、重すぎてもったいない。

それを解決するのが、あるていどビヨビヨして、シャキシャキも前に走れるジャイアント・レインである。ちゃんと吸収して、しかも進むという仮想ピボット<マエストロ>のおかげか、バイクパークもトレールも1台で、飛ばさなければ普通にいける。そのため、ノルコとかCoveコーブとか地元メーカーをのぞいて、自転車を持ってくるツーリストの定番。言わば『ウィスラー・マーチ』である。

ただバイクパークでは、ハンドル幅は680mmぐらいあった方がいい。あと短びのステム。一方トレールでは、ハンドルは広くても620mmにおさえ、ステムも90mmぐらいにした方がいい。ハンドルを引いて漕いだときにフラつかず、木にハンドルがひっかかることもないからだ。適度なセッティングのハンドル+ステムのセットを2種類持っておき、走る状況に合わせ、こまめに変えるのが吉のようである。


バイクパークを走るにあたり、620mmのバーを680mmに変えた。帰りの飛行機での重量も考えると<アンサー・プロテーパー>の685mmが大人の選択であった。100カナダドル。思わぬ出費だった。

マウンテンバイク・フェティズム



果たしてどこ地域の時差ぼけを引きずっているのか、夜11時には眠くなり、朝6時は目が覚める。現地時間そのままの健康生活まっしぐらなのだが、果たしていつまで続くことやら。

朝6時に起きて、もったいないので周囲のトレイルを散策しに<おはようライド>をすることにした。が、聞いた話によると「朝はクマがすごい出やすいですよ」とのこと。一人で走ってて、クマさんに出会ってしまったらどうしようと山の途中でビビり入り、早々に切り上げることに。こんどは誰かと来よう。

で、朝食のあと、誰もいない平日の朝を見計らって、一人バイクパークで<おはよう練習>だ。昨日走ったクランケラップ(日本語だと「ねじを巻いて」みたいな意味。名前そのまんまの小手慣らしだ)を2本走り、なんとか自転車の挙動と感覚を、コースとスピードに合わようとがんばる。で、2本走って昼前。家に帰ってランチを作る。

ウィスラーのバイクパークは、まさにマウンテンバイクの天国である。テクニカルなシングルトラック、根っこや岩だらけのコース、ゆったり広い道がゆったり下るという白紙キャンバスのようにクリエイティブなコースなど、マウンテンバイクに乗っていれば体験するさまざまな路面状況が、いろんなコースとして置かれる。安全に飛べるだけではないのだ。コース数は感覚的には40本ほど。それだけあれば、自分のマウンテンバイク・フェティズムを満たしてくれるコースが必ずある。

4時PMに、友人と再び走りにいく。今日はジャンプではなく、自分のフェティズムを満たすホームルートを探すのが目的だ。ボクの場合、細かくタイトなスイッチバックが続く、根っこや岩の多い、バキバキに乾いたシングルトラックを攻めるのが大好き、という細かいフェティズムだが、それを満たすコースもちゃんとあった。『ワールドカップ・シングルトラック』がそれだ。しかしそのコースはぶっ飛ばすと1分強ぐらい、コースと言うよりセクションだ。「超楽しいけど、短すぎー!」とは走行直後、ボクのうれしい感想の咆哮。

ゴンドラ、リフトを乗り継いで、一番上まで行けば、ウィスラーの美しい山々とビレッジが一望できる。林の中、ラインを選ぶ難しいコースで精神統一した直後に、いきなり視界が開けてこんな景色が見えるダブルトラックにでると、両手を上げてウォー!と叫びたくなる。いや叫ぶ。マウンテンバイクに乗ってて、こんなに気持ちよくなったことは、そうそうない。

そしておはよう練習のおかげか、夕刻のボクは予想以上に乗れていた。乗れすぎてて、はしゃぎすぎて、腰が痛くなった。腰ベルトは必需かも。


ちょっとコースを選べば、こんなルートに迷い込むこともできる。

2008-07-14

ドギーバッグ


基本的に自炊である。将来は料理と楽器のできるマウンテンバイカーになりたいので、ウィスラーの2ヶ月間を使って、まずは料理の練習である。強いカナダドルに加え、観光地ウィスラーのウィスラー価格では、外食なんか続けてたら、あっという間に破産だ。というわけで旬の素材、つまり一番安い食材を使った料理を作るためにも、日々スーパー通いである。食材そのものも高いが。

しかし、次に来る人々の指針となるためにも、安くてうまいと評判のレストランには行っておきたい。日本人の繊細な舌をもうならせる、弱いジャパンマネーに優しいお店ぐらい、足を運んでレポートしておきたい。そのため月にホンの数度程度、外食を楽しむことにする。

初めての外食である今日の店は、お腹がへったので入っただけのため、特筆することもない。しかし量は多い。日本人の食事1ポーションに対し、カナダのポーションは1.5、気前がいいと1.8のこともある。お盆みたいに大きな皿に山と盛られたサラダを、カップルがつつく微笑ましい光景も珍しくはない。そんな大食いの国だ。

北米のレストランには、余った食事を持ち帰れる『ドギーバッグ』といういい習慣がある。やっぱり多すぎるランチを持ち帰り、夜のおかず(あるいは主食)とするのである。レストラン体験をしながら、おかずもメイクできるドギーバッグ、料理の手抜きになるどころか、残飯を出さず=完全燃焼しにくいゴミを増やさないということで、かなりエコロジカルな習慣でもある。

商品である食べ物を持ち帰られると、その味が盗まれてしまうのは確かなんだろう。でも、例えば日本の飲食店の6割ぐらい、残飯がごっそり減ったら、ゴミ問題、二酸化炭素問題にもとても有効なんじゃないかと思う。食べ物もったいなくないし。

2008-07-13

バイクパーク シーズンパス購入



今日はウィスラー・バイクパークのシーズンパスを購入した。これで今年の夏バイクシーズンは、もうどこをどう走っても金がかからない。無敵だ。

無敵の価格は、471.45カナダドルだった。今日グーグルさんにきいたレートによると、1カナダドル=105.677948円だから、約五万円である。しかたない。とりあえずクレジットカードで出世払いにしてもらうことにした。あとのことはあとで考えるが、今は無敵だ。

本日の成果は『Crank It Up』3本、『A Line』を1本。この地図でいうと、8番がクランケラップ、19番がAラインだ。

クランケラップは気持ちいい下りに、テーブルトップのジャンプが15個ぐらいあるコース。下りジャンプの感覚をつかむための小手鳴らし、としての置かれ方だ。重力加速度とジャンプ飛び斜面とのFlowフロウをつかむのに最適。ブレーキで速度をコントロールしながら飛ぶ、飛び方を覚えやすいジャンプである。

一方のAラインは、ウィスラー・バイクパークを世界的に有名にするコースだ。漕ぐ必要がない、バンクをつないだコースに、面がぴったり合ったテーブルトップのジャンプが30個ぐらい続く。飛べる技術を持ってる人(BMXだろうがMTBだろうがモトクロスだろうが?)なら、飛ぶたびアヒーッなので計30数回叫ぶフロウなコース。

ただ、飛び面がクランケラップに比べかなり立っており、距離も結構あるので、リアサス付き自転車が飛ぶときの車体の挙動に慣れるまでは、リアホイールが蹴り上げられる。フロントローどころか、勝手にフロント着地になってしまって怖い怖い。パークで会ったモンキー小猿ShowとHeroに聞いたら、やっぱり『面に任せるリジッドな飛び方だと、とにかくリアが跳ね上げられますよ』。

だがリアサスでの飛び方に慣れてコントロールできるようになれば『もうちょう気持ちいいです』とのこと。一週間あれば、慣れられるのではないだろうか。無敵チケットだし。来月までには、空中で後ろとか横に向けられればと思った。滞空時間長いから、結構いろんなことできる。着地はフルサスと広くゆるやかなバックサイドでだいたい助かる。

2008-07-12

マウンテンバイク式生活の開始


 おとといまでまでフィンランドにいたけれど、昨日は日本で、今日はウィスラーという動きはどうなんだろうと思う。しかしこれも幸運というなの巡り会わせ、巡り会わされたついでに、流れ流れて世界で一番マウンテンバイクが普通に存在する街にきた。

 マウンテンバイクを愛するパンダソニックが、ここで2ヶ月暮らしたら、いったいどんなことになるんだろう、という実験だ。

 私パンダソニックとそのカアチャン、三十路半ば夫婦の幸運な点は、次の三つ。

1)子供がない
2)定職がない
3)常識がない

 そのため、できるときにしたかったことをきちんとやってみるということにも、純粋でいられたわけだ。

 あと大病も経験しており、仮にそれが再発したら、スポーツどころではないカラダになってしまうかもしれない。自転車に乗ってて自動車にひかれて後遺症を残す確率に比べればものすごく低いが、それでもできることはできるうちにやっておくのが、将来的に幽霊として悔いと迷惑を残さないための準備である。ほんと困るの、勝手に幽霊とかになられてそこにいられると。

 そのための実験生活である。マウンテンバイクを愛する人々の知識となるために。


自転車の箱は当局によって必ず開けられる。自転車に関係ないもんとか、携帯二酸化炭素ボンベとか入れないように。